新スタンダードスマホ「SHARP AQUOS sense9」をファーストインプレッション!

既報通り、シャープは29日、都内にて新製品発表会「スマートフォンAQUOS新製品発表会」を開催し、同社が展開する「AQUOS」ブランドにおける新商品としてスタンダードスマートフォン(スマホ)「AQUOS sense9」を発表しました。日本では2024年11月7日(木)より順次発売され、発売に先立って10月29日(火)より順次予約受付が実施されています。またグローバル展開も行われ、日本の他に台湾やインドネシア、シンガポールにおいて順次展開予定だということです。

日本ではAQUOS sense9をを取り扱う移動体通信事業者(MNO)や仮想移動体通信事業者(MVNO)も発表を行っており、NTTドコモでは「AQUOS sense9 SH-53E」を、KDDIおよび沖縄セルラー電話では携帯電話サービス「au」と「UQ mobile」から「AQUOS sense9 SHG14」を、JCOMでは携帯電話サービス「J:COM MOBILE」から「AQUOS sense9 SHG14」を、ソフトバンクでは携帯電話サービス「SoftBank」から「AQUOS sense9(型番:A405SH)」をそれぞれ11月7日に発売します。またシャープがオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)「AQUOS sense9(型番:SH-M29)」を2024年11月21日(木)に発売します。

販路はメーカー版が量販店やECサイト、MNOの楽天モバイル、MVNOのmineoやIIJmioなど、NTTドコモ版がドコモショップや量販店などのドコモ取扱店および公式Webストア「ドコモオンラインショップ」など、au版およびUQ mobile版がau Styleやauショップ、UQスポット、量販店などのau・UQ mobile取扱店および公式Webストア「au Online Shop」や「UQ mobileオンラインショップ」など、J:COM MOBILE版がジェイコムショップや量販店などのJ:COM MOBILE取扱店および公式Webサイト( https://www.jcom.co.jp/service/mobile/ )など、SoftBank版がソフトバンクショップや量販店などのSoftBank取扱店および公式Webストア「ソフトバンクオンラインショップ」など。

なお、販売されるモデルはメーカー版では内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージの違いによって6GB RAM+128GBストレージモデルと8GB RAM+256GBストレージモデルがあり、それ以外のNTTドコモ版やau版、UQ mobile版、J:COM MOBILE版、SoftBank版ともに6GB RAM+128GBストレージモデルとなっています。各販路における価格や割引などのキャンペーンについてはこちらの記事にまとめているのでご参照ください。本記事では新製品発表会における展示会場にてAQUOS sense9をタッチ&トライしてきましたので、外観や特徴を中心に写真や動画を交えて紹介したいと思います。


AQUOS sense9はシャープが展開するAQUOSブランドにおいてスタンダードモデルとして人気の高い「AQUOS sense」シリーズの最新機種で、これまでのAQUOS senseシリーズと同じく必要十分な性能や機能を備えつつ、前機種「AQUOS sense8」や前々機種「AQUOS sense7」に続いて「どまんなか」をめざしつつ、スマホの買い替えを何度か経験しているうちに「こんなもんか……」と思わせないように「間違いない性能」と「心うるおうワクワク」をテーマに「楽しさのまんなか」をもう一歩前に進めた「ちょっとアガる どまんなか」をめざして開発されたということです。

その「ちょっとアガる」という点においてシャープでは今年前半に投入された「AQUOS R9」や「AQUOS wish4」にてAQUOSスマホのブランドを刷新し、新たにデザイナーの三宅一成氏が設立した「miyake design」監修によるデザインに一新していましたが、AQUOS sense9も同様にmiyake design監修による新デザインとなり、自由曲線を用いたメタリックでソリッドなスタイルで、3つのカラーコンセプトによる6色のカラーバリエーションが用意され、個性的なBicolor(2色使い)やシンプルなモノトーンなどといった豊富な選択肢から自分好みの1台を選べるようになっています。


本体6色と純正ケース6色で36通りの組み合わせが楽しめるように



組み合わせは公式Webページ( https://jp.sharp/k-tai/products/aquos-sense9/ )で確認可能

本体色はブラック(Black)、ホワイト(White)、グリーン(Green)、コーラル(Coral)、グレージュ(Greige)、ブルー(Blue)の6色で、Bicolorをコンセプトとしたグレージュとブルーの2色はリアカメラのモジュール部分が背面パネルと少し色味が異なるアクセントとなっており、洋服のコーディネートのように派手過ぎず身につけても心地よいカラーリングとなっています。またTone on Toneをコンセプトとしたコーラルとグリーンの2色は背面パネルとリアカメラのモジュール部分も同系色となっており、微妙な色の濃さによるコントラストで安心の中にも楽しさを表現しているとのこと。

さらにNeutralをコンセプトとしたブラックとホワイトの2色はシンプルなモノトーンで落ち着きのあるカラーリングとなっています。なお、各販路によって取り扱われる本体色は異なっており、メーカー版はブラックおよびホワイト、コーラル、グレージュ、ブルーの5色、NTTドコモ版およびau版、UQ mobile版はブラックおよびホワイト、グリーン、コーラル、ブルー、J:COM MOBILE版はブラックおよびホワイト、コーラル、ブルーの4色、SoftBank版はブラックおよびコーラル、ブルーの3色が販売されます。

またNTTドコモではブルーとグリーンがドコモオンラインショップ限定、auおよびUQ mobileではホワイトとグリーンがau Online ShopおよびUQ mobileオンラインショップ限定での販売となります。さらにリアカメラ部分のモジュールパネルと純正ケースで多彩なコーディネートができるようになっており、純正ケースだけでも本体6色と純正ケース6色で36通りの組み合わせが可能で、組み合わせを公式Webページで確認できるようになっています。さらにシャープが公認する「AQUOS OFFICIAL ACCESSORY」からもAQUOS sense9の本体色に合わせたケースが複数登場予定だということです。


AQUOS sense9のグレージュは背面パネルがグレー、リアカメラ部分が黄色の2色使いに



AQUOS sense9のブルーは背面パネルがブルー、リアカメラ部分が薄茶色の2色使いに




AQUOS sense9のコーラルは背面パネルとリアカメラ部分ともにオレンジみのあるピンク色で、リアカメラ部分のほうがより薄くなっており、よりピンクに近い



AQUOS sense9のグリーンは背面パネルとリアカメラ部分ともに深みのある緑色で、リアカメラ部分のほうがより薄くなっています



AQUOS sense9のホワイトは背面パネルとリアカメラ部分ともにややグレーがかった白色で、特に背面パネルはメタリック感が強いのでシルバー感があります


AQUOS sense9のブラックは背面パネルが黒色、リアカメラ部分が濃いめの灰色となっており、ある意味では2色使いのようにも思われますが、モノトーンなNeutralとのこと

また細部まで丁寧に仕上げた高耐久なアルミボディーとなっており、AQUOS sense8と同様に防水(IPX5・IPX8)や防塵(IP6X)に加えて米軍調達基準の「MIL-STD-810H」(耐衝撃落下は「MIL-STD-810G」)に準拠した耐衝撃性能などの16項目(防水・浸漬、防水・雨滴、耐振動、防湿、高温保管/固定、高温保管/変動、高温動作/固定、高温動作/変動、低温動作、低温保管、温度耐久/温度衝撃、低圧保管、低圧動作、結露、氷結)の耐性能も備えています。

これにより、一般的なガラスフィルム(9H)より硬い10Hでも傷が付きにくくなっているほか、不意に落下させてしまってもガラスボディーではなくアルミボディーなので割れたりせずに安心して使えます。さらにアルコール除菌シートやハンドソープでの洗浄、耐薬品にも対応。なお、アルミボディーは再生アルミニウム素材が用いられており、アルミニウムを掘削・成型後、研磨してアルマイト染色しているということです。



リアカメラは以下のデュアル構成で、メインの広角カメラに1/1.55型の大判センサーを採用したほか、全画素を使用した像面位相差オートフォーカスに対応しているため、夜景でもノイズを抑えた明るく鮮明な写真が撮影可能で、さらにサブの超広角カメラにも1/2.5型センサーを用いており、広大な風景から約2.5cmまでの接写撮影まで幅広いシーンで活躍します。またOIS(光学式手ブレ補正)によってブレを抑えて美しい写真が撮影でき、新たにAQUOS senseシリーズ初のSmart EIS(電子式手ブレ補正)を搭載してブレの強弱に応じて自動で画角を調整できるため、賢く安定した動画撮影が可能になっています。

・約5030万画素CMOS/広角レンズ(F1.9、焦点距離23mm、画角84°、OIS、Smart EIS)
・約5030万画素CMOS/超広角レンズ(F2.2、焦点距離13mm、画角122°、Smart EIS)


またディスプレイが進化しており、新たに上位機種のAQUOS Rシリーズに搭載されてきた「Pro IGZO OLED」になり、上部中央にパンチホール(切り欠き)が配置されたアスペクト比9:19.5の約6.1インチFHD+(1080×2340ドット)有機ELディスプレイを搭載し、1〜240Hz可変リフレッシュレートに対応するほか、さらに各フレーム間への黒画面挿入によって残像感を抑えて通常の60Hz比で4倍の最大240Hz相当の滑らか表示が可能となり、明るさも全白輝度1500nit、ピーク輝度2000nitsと既存のAQUOS sense8の約4倍明るくなっています。

また10億色表示やリッチカラーテクノロジーモバイル、ブルーライト低減などに対応し、さらに発光輝度効率が約40%向上したことによって1日10時間使っても2日間使える電池持ちを実現しています(10時間は通常の利用シーンとして動画を4時間、音楽を3時間、SNSを2時間、ゲームを1時間という具合に楽しんだ場合を想定)。加えて新たに口元のスピーカーをBOX構造にしたフロントステレオスピーカーを搭載し、AQUOS sense8と比べて音圧が約2.4倍、低音が約2.8倍も向上しているとのこと。



またパンチホール部分には約3200万画素CMOS/広角レンズ(F2.2、焦点距離25mm、画角78°、Smart EIS)のフロントカメラが内蔵され、マスクに対応した顔認証に対応するほか、生体認証としては本体右側面にある電源キーに指紋センサーが内蔵されています。サイズは約149×73×8.9mm(突起部除く)、質量は約166gと、AQUOS sense8と比べると若干幅が広く重くなっていますが、引き続いて昨今の大画面スマホと比べると小さめかつ軽めです。


AQUOS sense9のパンチホール部分



AQUOS sense9を持ったところ。AQUOS sense8よりも少し幅が広くなりましたが、十分に小型・軽量といった印象

チップセット(SoC)にはQualcomm製「Snapdragon 7s Gen 2 Mobile Plarform」(オクタコアCPU「2.4GHz Cortex-A78ベースのKryo Goldコア×4+1.95GHz Cortex-A55ベースのKryo Silverコア×4」、GPU「940MHz Adreno 710」)を採用してやりたいことが気持ち良くできるもたつきのない操作感を実現しており、RAMはLPDDR4X、内蔵ストレージはUFS 2.2を採用し、さらにソフトウェアでRAM拡張が行え、最大6GBが追加できるため、6GB RAMモデルなら合計12GB、8GB RAMモデルなら合計14GBでより快適に動作させることが可能です。

バッテリー容量は5000mAhで、最大36Wの急速充電(PD3.0)に対応し、充電時間は約100分(ACアダプターSH-AC05使用時)、連続通話時間(静止時)はVoLTEで約2700分、連続待受時間(静止時)は4Gで6GB RAM+128GBストレージモデルが約890時間、8GB RAM+256GBストレージモデルが約820時間となっています。携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通りで、5G NR方式のSub6におけるNSAやSAをサポートし、ミリ波には非対応。

5G NR: n1, n3, n28, n38, n40, n41, n77, n78, n79
4G LTE: Band 1, 2, 3, 5, 8, 12, 17, 18, 19, 21, 28, 38, 40, 41, 42
3G W-CDMA: Band I, II, V, VIII
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz

その他の仕様はUSB Type-C端子(USB 3.2 Gen 1、Display Port v1.4)やmicroSDXCカードスロット(最大1TB)、おサイフケータイ(FeliCa)、NFC Type A/B、Wi-Fi 5に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5GHz)の無線LAN、Bluetooth 5.1、位置情報取得(A-GNSS:GPS、GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSS)、ハイレゾ音源(ワイヤレス対応)、緊急速報メールなど。なお、3.5mmイヤホンマイク端子や赤外線通信(リモコン機能含む)、ワンセグ、フルセグ、ワイヤレス充電は非対応。


AQUOS sense9の上下側面。上側にはサブマイクとアンテナライン、下側にはメインマイク(受話口)とアンテナライン、USB Type-C端子、外部スピーカーが配置



AQUOS sense9の左右側面。左側にはnanoSIMカードおよびmicroSDカードのカードスロットのトレイやアンテナライン、右側には指紋センサーを内蔵した電源キーと音量上下キー、アンテナラインが配置。トレイはSIMピンが必要ない爪などを引っ掛けて開けるタイプ

OSはAndroid 14をベースにした独自ユーザーインターフェース「AQUOS UX」(バージョン14.0.002)をプリインストールしており、最大3回のOSバージョンアップや発売日から5年間のセキュリティーアップデートに対応しています。また機能としてはPayトリガーやスクロールオート、Clip Now、ゲーミングメニュー、ジュニアモード、かんたんモード、迷惑電話対策、Bright Keep、テザリングオート、インテリジェントチャージ、エモパー(工場出荷時Ver.13.2)、My AQUOS、からだメイト(歩数計)、Smart home HUBなどに対応。





<AQUOS sense9の主な仕様>
製品名AQUOS sense9
サイズ約149×73×8.9mm
質量約166g
本体色ブラック、ホワイト、グリーン、コーラル、グレージュ、ブルー
ディスプレイ6.1インチFHD+(1080×2340ドット)
有機EL「Pro IGZO OLED」
1〜240Hz可変駆動
HDR表示
チップセット(SoC)Qualcomm Snapdragon 7s Gen 2 Mobile Platform
CPUオクタコア(2.4GHz×4+1.95GHz×4)
GPU940MHz Adreno 710
内蔵メモリー(RAM)6GB、8GB
内蔵ストレージ128GB、256GB
外部ストレージmicroSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB)
リアカメラ約5030万画素CMOS/広角カメラ(F1.9)
約5030万画素CMOS/超広角カメラ(F2.2)
フロントカメラ約3200万画素CMOS/広角レンズ(F2.2)
バッテリー容量5000mAh(取外不可)
接続端子USB Type-C
ワイヤレス充電
生体認証○(顔、指紋)
防水/防塵/耐衝撃○(IPX5、IPX8)/○(IP6X)/○(MIL-STD-810G)
おサイフケータイ(FeliCa/NFC)○/○
ワンセグ/フルセグー/ー
ハイレゾ音源
テザリング同時接続数[Wi-Fi/USB/Bluetooth]10台/1台/4台
無線LAN(Wi-Fi)IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4GHz、5GHz)
BluetoothVersion 5.1
最大通信速度(5G)[受信時/送信時]測定中
VoLTE/VoLTE(HD+)○/○
SIMnanoSIMカード+eSIM(デュアルSIM)
OSAndroid 14
メーカーシャープ




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記事執筆:S-MAX編集部
写真・動画撮影:2106bpm(つとむびーぴーえむ)


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