「南水北調」中央ルート、2023〜24年度の送水が完了

南水北調中央ルートの起点となる河南省南陽市の陶岔(とうさ)水路。(南陽=新華社配信)

 【新華社北京11月6日】中国水利部と中国南水北調集団はこのほど、中国南方地域の水を北方地域に送る「南水北調」プロジェクトの中央ルート第1期プロジェクトの2023〜24年度の送水が完了したと明らかにした。10月31日時点で京津冀豫(北京市、天津市、河北省、河南省)に83億3700万立方メートルを送水し、年間計画の約2.2倍になった。

 「南水北調」中央ルート第1期プロジェクトは2014年12月の全面通水以来、10年間で累計680億立方メートル以上を送水し、うち生態補水は106億3700万立方メートルとなっている。北京市と天津市への送水量は共に100億立方メートルを超えた。「南水(南部から届く水)」は北京市内の給水の70%以上、天津市の主要市街地の給水の全量を賄っており、プロジェクト沿線地域の給水の安全を保障している。

 「南水北調」プロジェクトの中央ルート第1期プロジェクトは11月1日に2024〜25年度の送水を開始し、北京市と天津市、河北省、河南省に69億9500万立方メートルを送水する計画になっている。