セビージャ戦で今季3ゴール目を決めた久保建英【写真:Getty Images】

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今季12試合のうち4試合でベンチスタートとなっているソシエダの久保建英

 スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英の勢いが止まらない。

 3試合ぶりのスタメン出場となった現地時間11月3日のラ・リーガ第12節セビージャ戦(2-0)でドリブル突破から得意の左足で先制ゴールをマークしてチームを勝利に導いた。スペイン紙「AS」は「クボはすでにレアルの得点王だ」とその活躍を特集している。

 ここまでリーグ戦12試合でチームトップの3得点を挙げるなど攻撃陣を牽引している久保だが、今季はイマノル・アルグアシル監督の下で控えに回る機会が増えている。12試合中先発は8試合で、4試合は途中出場だ。3試合ぶりの先発出場となった一戦は前半34分に右サイドから鋭いドリブルで中央に切り込んで相手の守備網を突破すると、最後は得意の左足でフィニッシュを決めた。

 後半35分に交代するまで攻守に奮闘して勝利に貢献。AS紙によれば、この日はドリブル5回成功、枠内シュート3本、ファイナルサードでのキーパス5本、相手陣内でのボールリカバリー3回と際立ったスタッツを残していた。ドリブルに関しては、1人でセビージャ全体を上回っていたという。

 その活躍ぶりに「AS」の記事では「久保建英はレアル・ソシエダの攻撃において最も重要な選手。彼はイマノル・アルグアシルのチームのスタメンに戻り、その魔法とイマジネーションを発揮する必要があった」と絶賛。ベンチスタートに回る機会が多いことについて「なぜ久保がサブなのかは理解できない。レアル・ソシエダにはそのような贅沢をする余裕はない」と指摘した。

 今季のソシエダはここまでリーグ戦で4勝(3分5敗)しているが、そのうちの3勝は久保が得点を決めた試合で「久保が得点すれば負けない」という不敗神話は継続中だ。11位と中位に停滞しているチームに、久保の存在はやはり必要不可欠なようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)