野々村チェアマン、上越新幹線の増便に感慨「地域で1つのクラブをどう作っていくか」
「地域のクラブがこの場所に来て、いいゲームを見せることができたことが、1つの大成功」
国内三大タイトルの1つであるルヴァン杯は11月2日、国立競技場で決勝戦が行われ、両者譲らぬ激闘はPK戦の末に名古屋グランパスがアルビレックス新潟を下して3年ぶりの優勝を果たした。
Jリーグの野々村芳和チェアマンは試合後に取材に応じ、「すごい作品だったと思いました」と両クラブの健闘を称えた。
2021年大会以来3年ぶり2回目の優勝を目指す名古屋に、クラブ史上初の主要タイトル獲得を目指す新潟が立ち向かった一戦。曇天で時に雨もぱらつく中、チケット完売でルヴァン杯史上最多となる両チームのサポーター6万2517人が集結した。試合も盛り上がりに相応しいルヴァン杯の歴史に残る死闘となった。
野々村チェアマンは試合後、「すごい作品だったと思いました。試合内容ももちろん劇的だし、選手、現場すごく頑張ってくれたのもそうだし、30年以上Jリーグをやってきて、これだけの人がこの悪天候のなか集まってくれるんだっていうのを再確認できた。僕はすごい感動しました」などと振り返った。
自身も北海道コンサドーレ札幌の社長だった2019年に、ルヴァン杯で準優勝を経験。「地域のクラブがこの場所に来て、いいゲームを見せることができたことが、1つの大成功だと思ったことをなんか思い出して。新潟にとってもあと1歩でしたけど、多くの人たちがやっぱり自分たちもやれるんだと思えたし、次につながる、いいものになっているんじゃないかなと思いました」と語った。
また、この日には上越新幹線が増便されたことにも言及。「これも積み重ねかなと思います。地域で1つのクラブをどう作っていくかは1番大事なことで、大切な作り方だと思う。今日みたいなゲームをサッカーにまだあまり関わっていない方にどう届けるかということを繰り返すことで、Jリーグは60を輝せることと、ナショナルコンテンツとして世界で戦えるクラブも出てきてほしいという、その2つをだんだん実現できればいいのかなと思いました」と話した。(FOOTBALL ZONE編集部)