最終プロテストに合格し、ボードの自分の名前を指差す六車日那乃と吉田鈴

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 「女子ゴルフ・JLPGA最終プロテスト・最終日」(1日、大洗GC=パー72)

 ツアー3勝の吉田優利(エプソン)を姉に持つ吉田鈴(20)が5バーディー、2ボギーの69をマーク。通算4オーバーの19位に入り、3度目の最終プロテスト挑戦で合格した。寺岡沙弥香が通算10アンダーでトップ合格。都玲華が通算8アンダーの2位、山口すず夏が14位、六車日那乃が19位で突破。通算4オーバーの19位タイまでの26人が合格した。

 ギリギリでつかんだ悲願の合格だった。インスタートの最終日に少しずつスコアを延ばした吉田は、最終9番パー4で残り5メートルからの「めちゃくちゃ難しいライン」を決めてバーディーで締めくくった。「(最後)決めたら通れるかもと。『入れる』という気持ちだけで打ちました」。ホールアウト時点では合否はまだ分からず、「落ちたと思った」が結果的に4オーバーが合格ラインになった。3度目の最終プロテストでもあっただけに、「実感がないというか『もうプロテストを受けなくて済むんだ』っていう解放感を感じました」と喜びもひとしおだった。

 姉・優利に早速報告し、「すごいね」と祝福された。「プロテスト中も連絡をくれたり、なかなか会えないけど気遣ってくれる。一番感謝したいです」と笑顔だった。

 初日に7オーバーと崩れて90位タイと大きく出遅れる苦しいスタート。「絶対に諦めない。諦めたら終わり」と言い聞かせて、最後の最後に大逆転で合格をつかんだ。プロの舞台では「ゴルフ界を盛り上げられる一員になりたい」ときっぱり。土壇場で発揮した粘り強さで、姉の活躍に続く。