テレビ信州

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松本市の中心部では大型商業施設が来年春に相次いで閉店するなど、県内の商業施設を取り巻く環境に変化が出ています。

そんな中長野駅前の商業施設でも賑わいを生み出そうとこの秋、あの手この手で幅広い客層の獲得を狙っています。

出汁が染みた大根に…ぐつぐつと煮込まれるちくわ。あっつあつのおでんが恋しい季節になってきました。

そんなおでんが食べられるその場所は・・?
JR長野駅に直結する駅ビルの屋上です。

夏は、毎年ビアガーデンが人気ですが今年初めて企画したのが秋のビアガーデン!

男性客
「長野は寒くて普通はこうやって飲めないんだけど最近暖かいのできょうはガンガンいかせていただきます」

男性客
「おつまみとかおでんとかマツタケとかもあったんでああいいなぁなんてふうに。あと囲われてるんでねいまのところは寒くないですね」

小椿キャスター
「おいしそう熱々ですよ。(ふーふー)んー!あつい。出汁がしっかり染みていて熱々で、このちょっと寒くなってきた時期にいいですね」

MIDORI長野 丸山裕文店長
「今年は特にあの屋根を新しく新型テントということでつけさせていただいてより雨の日でもお楽しみいただけるそういうことで環境を整備してまいりました。秋はですね週末土曜日日曜日は午後の3時からの営業ということでこれはあのお買い物をされている特にファミリー層のお客様にですねMIDORIのビアガーデンを知っていただいてご利用いただく。より多くのお客様にご利用いただきたいなと思っております」

駅前に人を呼び込みたい、それぞれの商業施設が知恵を絞るその背景には。

長野市に隣接する須坂市に来年秋オープンする予定の大型ショッピングセンター「イオンモール須坂」。9月、駅前をはじめとする長野市内の商業団体が市に対し経済対策を要望。商店街などでの消費の落ち込みや労働力の流出などに懸念に声があがっています。

一方で国内の百貨店は1999年の311店舗をピークに減少を続け、先月時点では178店舗。ここ25年間で激減しています。

県内でも松本駅前の井上百貨店が来年3月に閉店を予定。

そんな中・・・。

小椿キャスター
「長野駅前に誕生して58年のながの東急百貨店。この秋、20年ぶりに大規模改装をしました。リニューアルしました。いったいどんな風に変わったんでしょうか?」

1966年11月にオープン。今回、大規模なリニューアルに踏み切りました。

ながの東急百貨店 飯島克敏営業本部長
「こっちの半分がですね全部いま新しく子ども服になったというところですよね」

5つの新たなブランドを含む15のショップが並ぶ子ども服売り場です!子どもからお年寄りまで幅広い世代を百貨店に呼び込もうと、子供服売り場の規模を拡大しこれまでの6階からより利用しやすい3階に移しました。

利用客は
「子どもがね、なんかこの階見たらすぐ飛んでったんであのいいんじゃないかな楽しそうで。孫も喜んでくれるんでまたこれからも来ようと思ってる」

Qきょうはおじいちゃんに何買ってもらったんですか?
子ども
「うーん(ぬいぐるみ見せる)

奥には「休憩室」を新設。お湯も出るウォーターサーバーや電子レンジ。個室の授乳室も完備していて男性も使用が可能です。

30代夫婦
「思った以上にいろんなものが揃ってて助かりました。広かったので男性も一緒に2人で入っても対応できたのでそこは助かったかなと思います。こどもがぐずった時とかおむつ替えしなきゃいけないってなった時にすぐ利用できるのですごいよかったです」

1階には県内初出店というフレグランスブランド、別館にはマシンピラティスのスタジオもオープンする予定で、新たな客層の取り込みも意識。

更に12月には、100円均一などの生活雑貨店もオープンさせます。

ながの東急百貨店 飯島克敏営業本部長
「やはり県都であり門前の玄関口であります。この地域の入口でございますのでこの辺に多くの方に満足いただけるようなお店を展開していければなと思います」

長野市内にある子会社「ながの東急ライフ」が来年3月での営業終了を発表する中、経営資源を駅前に集中させる方針を示しています。こうしたリニューアルを通じて客の満足度を高めていく狙いがあります。

ながの東急百貨店 飯島克敏営業本部長
「(百貨店の変化)ずっと続いていく話でこれで終わりというわけでもなく、常にお客様の動向であったり市場の変化といったところを組みしながらお店の方は変えながらも皆様にご満足いただけるお店を作っていくというといったところで頑張っていきたいかなと思っています」

今後、大型マンションの開発なども控えている長野駅前。

新たなにぎわいを生み出そうとあの手この手の模索が続いています。