大谷翔平選手は左肩亜脱臼でも試合出場可能?スポーツドクター「意向くみ取ってゴーサイン出すこと十分にある」
ワールドシリーズ第2戦で大谷翔平選手が左肩を亜脱臼。
その瞬間、非常に痛そうな表情でしたが、一夜明けて、ドジャースのロバーツ監督は“明日の第3戦には出場できるのではないか”という期待も込めたコメントをしています。
本当に大丈夫なのでしょうか、「大谷選手、亜脱臼でも試合出場できるの?」をテーマにお伝えします。
けががあったのは日本時間27日の試合。
7回裏、盗塁を仕掛けた大谷選手でしたが、セカンドベースでアウトになると、左肩を押さえて立ち上がることができません。
その直後、駆け寄ってきたチームスタッフとの生々しい会話をマイクが拾っていました。
大谷選手:
肩っすね。
スタッフ:
え?
大谷選手:
肩。
スタッフ:
どっちの肩?
大谷選手:
左。
スタッフ:
左肩、外れた?
大谷選手:
たぶん。
大谷選手が診断された「亜脱臼」とは、一体どういったものなのでしょうか。
スポーツドクターの馬見塚先生に教えてもらいました。
ベースボール&スポーツクリニック・馬見塚尚孝医師:
肩甲骨から上腕骨が前に外れる状態、これが脱臼。亜脱臼というのは、完全に脱臼しないで、そのまま元に戻っちゃった状態。1回肩に傷はついたが、元に戻ったので、程度としては脱臼よりも軽いもの。
──映像を見て何か分かることある?
ベースボール&スポーツクリニック・馬見塚尚孝医師:
スライディングしたときに左手を地面についていた。あの時に強い力がかかったのではないか。そのあとに手がぐっと上がるような形になった。それで肩の脱臼・亜脱臼が起きやすいポジションになったのだろう。
──普段どおりのプレーはできる?
ベースボール&スポーツクリニック・馬見塚尚孝医師:
1〜2日ですぐに普通通りに野球に戻るというのは(当時)難しいだろうと感じた。最近全く同じような(亜脱臼の)選手の治療をしたが、その選手は手術を選択した。大谷選手はなんとしてでもワールドシリーズに出たいとドジャースに移籍した。大谷選手がチャレンジしたいというのであれば、その意向をくみ取ってゴーサインを出すことは十分にある。
大谷選手は、日本時間28日の全体練習の最後でチームに合流したそうです。
29日の第3戦には出場するのでしょうか。