米大リーグ選手会は26日(日本時間27日)、選手間投票による「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」(最優秀選手)を発表し、ヤンキースのA・ジャッジ外野手(32)が選ばれた。ドジャース・大谷翔平投手(30)は最終候補入りしていたが、21年以来3年ぶり2度目の受賞を逃した。

 それでもナ・リーグ最優秀野手に選出された大谷。選手会公式「X」(旧ツイッター)で公開された動画では「選手の人たちからそう言ってもらえるのは、実際にグラウンドでプレーしている人たちからそう言ってもらえるのはすごくうれしいですし、自分の自信にもなると思うので、何回受賞してもうれしいなと思います」と喜びを口にしながら、今季印象に残る瞬間は「50本打った時もそうですし、ポストシーズンが決まった試合、地区優勝を決めた試合。特に地区優勝が決まった試合」と振り返った。

 ジャッジとはワールドシリーズで対戦中。レギュラーシーズンでは大谷が54本塁打、130打点でナ・リーグ2冠王に輝き、打率3割1分、59盗塁もリーグ2位で、史上6人目の「40―40」(40本塁打&40盗塁)を達成しただけでなく、史上初の「50―50」に到達し、「54―59」まで数字を伸ばし、日本人初のトリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)も記録した。ヤンキースの主砲・ジャッジも58本塁打、144打点で2冠王に輝き、打率3割2分2厘をマークするなど、2人そろってハイレベルな成績を残した。

 動画の中で大谷はジャッジについて「刺激になっていますし、楽しませてもらっていますし、なにより野球界を盛り上げてもらってすごく感謝というか、見られることにありがたいなという気持ちです」とたたえ、ジャッジも大谷を「特別な選手だ。先発投手もこなせるし、クローザーも外野手もこなす。求められるままにどんな役割でも最高の結果を出す。君には日々驚かされてばかり。君を相手にプレーできるのは特別な機会だと感じる。君はこれからも数多くの賞を受賞するだろう」と、絶賛していた。