[10.26 国際親善試合 日本女子 4-0 韓国女子]

 なでしこジャパンのエースが1ゴール1アシストの活躍を残した。日本女子代表FW田中美南(ユタ・ロイヤルズ)は自身の結果に満足しつつも、「プレーの質はもう少し改善しなければならない」と気を引き締めた。

 日本は26日に国立競技場で韓国女子代表と対戦した。2トップの一角で先発出場した田中は前半34分にMF藤野あおば(マンチェスター・C)の得点をアシストすると、その3分後に前線で奪ってチーム3点目をマーク。4-0の快勝に貢献した。

 田中はアシストシーンについて聞かれ、「ディフェンスを交わした時に(清家)貴子の声が聞こえて、マイナスのところに誰かは来てくれていると思った」と味方を信じた模様。ゴールシーンについては「(長谷川)唯がターンしたので裏へのアクションを取ったが、詰まった感じだったので相手の前に入ろうとした」とし、その瞬間に相手がクリアミスしたところを見逃さず、落ち着いて決めてみせた。

 田中は試合を振り返り、「(前線からボールを取りに)行く高さは少し考えてプレーしていて、フォワードが最初のスイッチだと思うが、スイッチを入れたときに逆のフォワードや中盤が同サイドに囲い込むみたいなところは全体としてできていた」と今回の合宿で取り組んでいることを出せた様子。「後ろもコンパクトにしてくれていたので、狙い通りに取れるシーンは多かった」とし、全員で掴んだ勝利を喜んだ。

(取材・文 成田敏彬)