観光協会がホームページに掲げた「海産総選挙」のポスター。町役場や町内の公民館にも掲示している

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開票は27日、HPから誰でも投票可能

 27日の衆院選投開票に向けて各地で熱戦が繰り広げられる中、北海道豊浦町では特産の魚介類を選挙の候補に見立てた「海産総選挙」が行われている。

 噴火湾とようら観光協会が地元海産物のPRを狙った恒例の企画で、2017、21年の衆院選に続き3回目。前回は米国からの“在外投票”も含め約2万5000票が集まり、噴火湾特産のホタテが2回連続で1位になった。

 町役場などに掲示された選挙ポスターは、「勝ちトロう! ツナがりのある未来を まぐろ」「3年越しの想(おも)いをハラス 鮭(さけ)」「地豊藻生(ちほうそうせい)を海中から 海藻類」など、ダジャレで8候補をPR。各候補のキャッチフレーズは漁協職員らと知恵を絞った。観光協会のホームページには、選挙公報ならぬ「鮮魚公報」も掲載するという凝りようだ。

 ホームページから誰でも投票できる。投票期間は27日午後5時までで、開票は同8時から。抽選で国内在住の投票者30人に地元特産品を贈呈する。

 観光協会では22年に「海産総選挙」の商標権も取得した。岡本貴光事務局長は「海産総選挙に関心を持ってもらい、国政選挙とともに投票率の向上を目指したい」と話している。