「ヒントは声と“1号”」藤岡真威人「ウイングマン」に潜ませたヒーローの魂

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桂正和の超人気漫画が、生誕40周年を記念して実写ドラマ化。ドラマチューズ!「ウイングマン」(毎週火曜深夜24時30分)。念願だったヒーロー“ウイングマン”になる力を手に入れた特撮オタクの高校生・広野健太を演じる藤岡真威人さんにインタビュー。

【動画】桂正和の超人気漫画を実写ドラマ化!藤岡真威人「ウイングマン」にチェイング

特撮オタクの主人公の“ガチ”感を表現




――当時の少年たちを夢中にさせた生誕40周年を迎える「ウイングマン」(1983年〜1985年「週刊少年ジャンプ」にて連載)ですが、現在20歳の真威人さんが感じる、今の時代にも通じる魅力はどんなところですか?

「魅力について話し始めると、つい熱くなりすぎちゃうんですが(笑)。とにかく“面白い!” これに尽きます!

普通“ヒーロー”は強いじゃないですか。でも、特撮ヒーローが大好きだけど腕力は弱い主人公・健太は、自分の思い描いたヒーローになれたものの力は弱いまま。当然、敵にボコボコにされてしまうんです。そんな弱いヒーローが、経験や実戦を重ねていく中で大切な人や守るべきものが出来て、どんどんヒーローらしくなっていく。その姿がリアルで親近感があるんです。思わず応援したくなるヒーローです。

ヒーローが好きな方は、きっと幼い頃に“自分もこんな風になりたい”と夢を抱いてマネをしていましたよね。そんな夢をまさに叶えて詰め込んだような作品なんです。

そして、ヒーローの物語だけではなく、桂先生の作品ならではの恋愛要素も盛り込まれています。ピュア少年・健太くんの恋愛模様がかわいらしくて、ほっこりします。特撮ヒーローと恋愛、この2つの軸で進んでいくところに、新しさを感じます」


――ウイングマンに変身できるようになる前から自作の装備を使って変身しているのは、健太の特撮オタクっぷりを象徴してますよね。

「すごいですよね(笑)。原作では中学生ですが、ドラマでは高校2年生なんです。高校生で自作のヒーローコスチュームを着て、滑り台からジャンプやキックって…よっぽど好きじゃないと出来ないですよね。そこが健太の愛おしいところで。根幹にあるその思いを大事に演じていきたいなと強く思いました」


――お父様の藤岡弘、さんは日本を代表する特撮ヒーロー「仮面ライダー1号」であり、真威人さんも映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』(2021年公開)で仮面ライダー1号を演じていらっしゃいました。今回、「ウイングマン」というヒーローを演じることについて、何かおっしゃっていましたか?

「父も、僕がこの作品をやれることをとても喜んでくれました。今回、セリフやト書きにない部分でも健太の“特撮オタク”っぷりを表現したくて、クランクイン前に特撮ヒーローものをいろいろ観ました。キメ台詞や変身ポーズをインプットしておいてアドリブで入れてみようと思ったんです。わかる人には発見する喜びもあると思うし、わからない人にも健太が“ガチ勢”であることが伝わるかな、と。坂本(浩一)監督に相談したら『健太っぽいことを思いついたらどんどん提案して』と言ってくださったので、そういうシーンが1話からあります。ぜひ見つけてみてください」


――どこで、どんなセリフやポーズを?

「観ていただくまで秘密ですが、ヒントは声と“1号”です(笑)。気づいた人はすごいかも。『あれってもしかして…』とSNSで盛り上がってもらえたら最高ですね」


明日公開の【後編】では、藤岡真威人さんにとっての“ヒーロー”についての話を。


藤岡真威人さん演じる主人公・健太が、ウイングマンにチェイング! 今夜スタート、ドラマチューズ!「ウイングマン」(毎週火曜深夜24時30分。第1話は?


第1話
特撮好きな高校2年の広野健太(藤岡真威人)は、自作のヒーロー衣装に身を包み日々鍛錬を重ねていた。ある日、謎の美少女アオイ(加藤小夏)が空から落ちてくる。気絶したアオイを介抱しつつ、健太はアオイが持っていたノートに“ウイングマン”のアイデアを書き留める。すると突然、健太はヒーローに変身してしまう。異次元世界ポドリムスから父親を助けるために逃げてきたアオイと共に、次々と迫る刺客と戦っていくことになる。


【プロフィール】
藤岡真威人(ふじおか・まいと)
2003年12月28日生まれ。東京都出身。2020年SEGAのCMにて俳優デビュー。映画「仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ」(2021年公開)で、仮面ライダー1号/本郷猛役で特別出演。ドラマ「クールドジ男子」(テレ東)、「君とゆきて咲く〜新選組青春録〜」(テレビ朝日系)、舞台「西遊記」などに出演多数。「ウイングマン」(テレ東)で地上波連続ドラマ単独初主演。出演作、映画「八犬伝」が2024年10月25日公開予定、12月本格時代劇「三屋清左衛門残日録」(BSフジ)の放送も控えている。
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スタイリスト:柴山陽平
ヘアメイク:藤井まどか

衣装協力
スタジオ ファブワーク

(撮影:倉持アユミ/取材・文:伏見香織)