2024年末をもって無期限活動休止する和楽器バンドがベストアルバム『ALL TIME BEST ALBUM THANKS 〜八奏ノ音〜』と、映像作品『和楽器バンド 大新年会2024日本武道館 〜八重ノ翼〜』をリリースした。

それに寄せて実施しているメンバーソロインタビューも5回目。今回は、亜沙(B)の登場だ。

和楽器バンドの中で一番バンドマンらしい彼は、この活動休止に何を思うのか。あまりメディアでは語られてこなかった、彼の美学に触れていただきたい。

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◼︎長く続けていけるバンドに移行できたらいいんじゃないかな

──改めて和楽器バンドの亜沙さんがどんな存在であったかを振り返っていきたいなって思うんですけど、今回のベストアルバムにはメンバーが初めて集まったときの曲「六兆年と一夜物語(Re-Recording)」が入っています。このときの印象からお伺いしたいです。

亜沙:集まったときかぁ。単純にみんなうまかったですよね。色々バンドやってくると、初めて会った人でも合わせたらなんとなく「このメンバーだとしっくりこないな」とか「いいな」とかわかるんですよ。初めて「六兆年と一夜物語」で音を合わせたときにしっくりきましたね。でも、俺とべには共通の知り合いから声をかけてもらって、和楽器バンドに参加することになったんですよね。だからっていうのもあって、企画もののプロジェクトみたいな感じでアルバム1枚で終わると思ってたんで特別な感情があったわけでもなく。これもひとつの仕事、みたいな感覚でしたね。

──でもやってみてやっぱり「六兆年と一夜物語」は楽しかったですか?

亜沙:楽しかったですよ。やっぱり新鮮だったし。うーん、でもまあなんかそんなに熱い思いとかはなかったかな。そもそも俺はずっとヴィジュアル系のバンドをやってて売れなかったんですけど、その後に手掛けた「吉原ラメント」が結構伸びてくれて。それできっかけを得たんで、自分はそれでやっていくつもりっていうか、ちゃんと腰据えてボカロPやろうって思ってたからバンドはもういいかなっていう思いもあったんですよ。その頃<ETA>っていうイベントとか、歌い手やボカロ系のイベントにも出させてもらっていたから、ライブをやるならこういうのとか自分のソロ活動でいいかなって。そしたら和楽器バンドの話をもらえたから「なんかまたバンドできるんだ」ぐらいに思ったって感じですね。今でも覚えてるんですけど、実家でゴロゴロしてるときに電話がかかってきて「和楽器のいるバンドでベース弾かない!?」「いいっすよ〜」みたいな超軽いノリでしたね(笑)。



──それがこうなるんだから人生って面白いですね。

亜沙:でも実はそこから3カ月くらい連絡がなくて。ある日突然「リハやることになったから。『六兆年と一夜物語』と『吉原ラメント』覚えてきて」って。当日は夜22時とか23時とかに初台のスタジオに集まることになってて、俺が一番最初についたんですよ。そこにあの頃の尖ってた黒流さんが太鼓をガラガラ運んで入ってきたっていう(笑)。

──当時はやっぱり、ご自身としては「ボカロP」がメインの職業で、和楽器バンドはサイドプロジェクトのような感覚だったんですよね?

亜沙:そうですね。何に帰属するかっていうとボカロPでしたね。とはいえそもそもボーカロイドの話をすると、俺は重音テトを使ってたんで厳密に言うとボカロじゃなくてUTAUだし、ボカロ界隈でもちょっと亜種みたいな存在で。アルバム『八奏絵巻』を出したくらいからかな。いや、『ボカロ三昧』とかかな。初ライブのclubasiaのあとくらいに、和楽器バンドが本業の感覚になっていったかもしれないですね。

──それは何かきっかけがあったんですか?

亜沙:clubasiaのときのことはよく覚えてるんですけど、あの当時スタッフさんは2人でまわしてたんですよ。なのに、clubasiaの日はやけに人がたくさん来てて。で、ライブが終わったあとに偉い人に「本当に君たちには超期待してるから」って言われたんですよ。スタッフさんたちも「あの方がそう言うのはすごいことだから」って言うし、「なんか大きい話になってきたな〜」って思ったのを覚えてますね。

──バンドマンとしては「すごいことになってきた」って思いませんか?

亜沙:「いやいや無理っしょ(笑)」みたいに思ってましたよ。でもそこから武道館に立って、横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナって怒涛だったんですよね。巻き込まれていった感じに近いけど楽しかったですよ、本当に。俺は音楽で食っていきたかったけど、売れないヴィジュアル系バンドをやりながらバイトを続けてて。そんな生活を二度としたくないという思いが強かったところに、和楽器バンドでトントン拍子になんかうまくいっちゃって、なんか分不相応なものを手に入れたような気がしましたよ。

──分不相応とおっしゃいますけど、それぞれが努力してきた結果の現れだったり、元々才能があったのが見出されたみたいなことだと思いますけどね。

亜沙:いや、運が良かったんだと思いますよ。別にそこまで大して実力があったようにも思わないですし。当時のバンドマンの中ではDTMの知識があったほうだと思うけど、<ETA>に出たときに人気のボカロPの人たちは機材や音楽の知識がめちゃくちゃあって。周りには自分よりレベルが高い人はいくらでもいましたからね。

──そうかもしないですけど、やっぱり亜沙さんのパフォーマンスはとても華があって、ここに立つべき人だなと感じていました。

亜沙:それはね、ヴィジュアル系バンドで鍛えられたから(笑)。最後にやってたヴィジュアル系バンドのボーカルがちょっと年上の先輩だったから、結構厳しくステージングとか言われたんですよ。「手の伸ばし方が違う」「カッコつけるんだったらちゃんとカッコつけろ」とかそういうところまでね。

──あぁ、そういう経験って今の亜沙さんのパフォーマンスにも活きてますよね。やっぱり、それまでのバンドと和楽器バンドは全然違いました?

亜沙:和楽器バンドでいうと、俺とか町屋さんなんかはヴィジュアル系の流れを組んでいる部分はあるけど、大さんは絶対ヴィジュアル系にいないですよね(笑)。そもそも女性ボーカルだし、8人編成だし。やっぱりこういうのが面白くて、全然別物でしたね。


──和楽器バンドの転機だったなと思うところはありますか?

亜沙:10年やってきてるので色々細かいターンはあったけど、大きなターニングポイントと言ったら、ユニバーサルミュージックに移籍したときですね。

──どんな風に変化したと思いますか?

亜沙:方向性が変わりましたね。じゃあ、具体的にどこが変わったかって言われると言葉にするのはすごく難しいんですけど。コロナ禍の影響も大きかったですね。あと、外には見せていない部分だけど、やっぱりみんなのライフステージが変わったのが大きな変化だったかもしれないです。バンドといっても個人の集まりですから、ライフステージの変化がバンドにも反映されていった気がしますね。

──そこから今年、活動休止を発表されるわけですけど。これまで亜沙さんは対外的にそのことについてお話しされることが少なかったかと思います。

亜沙:うん、そうですね。まぁ、なんか“言わぬが花”かなみたいな(笑)。どこまで話すのがいいかなっていうのも考えていて。理由がどうとか、誰がどうだとか、何かや誰かを悪く言ったりする必要はないじゃないですか。ぶっちゃけ言うと、リスナーにとってはどうでもいい話だとも思いますしね。でも、個人としては、活休でよかったなと思っていますね。

──それは、このまま続けていくよりも一度活休した方がよかった、ということですか?

亜沙:そうですね。俺は無理に続けるなら活休した方がいいと思ってる人なんで。ロックバンドって一括りに言っても、成り立ちも違えばストーリーも違うじゃないですか。たとえば地元が一緒で同級生同士でバンドを組んで、音楽的にどうこうじゃなくて「こいつら以外あり得ない」みたいなバンドもいますよね。あとは10代のときに「俺たちは絶対これで売れるんだ」って集まったバンドもいるだろうし。色々エピソードはあるけど、和楽器バンドは最初にも言ったようにそのどれでもなくて。大半はもともと音楽で生活していた人たちが大人になってからプロジェクトとして集まったわけです。それがこう10年やってきて、自分としてはやっぱりこの8人じゃないとこのバンドの場合は意味がないんじゃないかなって実感したので、一人も欠けてはいけないと思ってる。和楽器バンドはメンバーチェンジが許されるバンドじゃない。

──そう思います。

亜沙:そして、俺たちは大人になってから始めたバンドなんだから、無理してまでルーティーンをこなすような活動をしなくていいんじゃないかなとも思っていて。長く続けていけるバンドに移行できたらいいんじゃないかなと考えていたんで、活休してそれぞれのやりたいことややるべきことをやりつつ、いったんハーフタイムを挟んで、やれるんだったらまたやればいいって思ってる感じです。

──この取材を通して、メンバー皆さん同じ想いを持っているのだと感じています。

亜沙:うん、みんな大人なんでね。わかんないですけどね、それがいつになるのかは(笑)。

◆インタビュー(2)へ


◼︎もっとすごい曲を作りたかったなと思います

──亜沙さんは活休期間にどんなことをしようとか考えてるんですか? そもそもずっとソロ活動も並行されていたので今更どうこうとかないかもですけど。

亜沙: いや、もちろんやろうと思ってることとか、そういうのはありはするんですけど……なんて言うんですかね、最近“人って死ぬな”って思ってて。

──ん?

亜沙:ボカロPでも亡くなる方が増えてきて。samfreeさん、wowakaさんとか……。wowakaさんなんて同い年なんですよ。何回か一緒に飲んだくらいの付き合いですけど、やっぱり亡くなってしまうと衝撃を受けるわけですよ。そして自分もそうなるかも、と思う。自分の体だからわかるんですけど、和楽器バンドを始めた頃とは動きのキレも悪くなってるな〜って感じるし。そういうのは経験で補ってはいけるし、それが深みにもなっていくからいいんですけど、「いつまでできるかな」みたいなことも考えちゃう。そうなると、やっぱり自分がやりたいと思ってることとか、やろうと思っていることは、やれるうちにやらないと後悔するなと。だからこれから先の人生は、早い話が、誰かに何かをやれって言われてやるとか、他の人が決めたスケジュールだけをこなすこととかはしたくないなって。

──あぁ、より自分の生き方を考え始めたということですね。

亜沙:曲も書けと言われた内容を書くのもちょっともう……。それは求められているということだからありがたいんですけど。そうやって求められて、音楽で食べていきたいと思っていたし。でもやっぱり……うーん、タームが変わったんですよね。20代前半からずっと、喉から手が出るほど音楽で食っていきたいって思っていたのは本当。なんでもやります、どんなにギャラ安くてもいいです、ということも一通りやって、ありがたいことにある程度のものを手に入れたりすると、今度は「ずっとこれやっていくのかな」と考えるようになる。「もっと作りたいものあるんだよな」とか「やりたいことあるんだよな」とか。別に何か伝えたいことがあるとかそういうわけでもないんですけど、自分の思い通りにやってみたい欲が出てきたというか。

──アーティストの本分はそれかもしれないですよね。

亜沙:あとね、やることないんですよ(笑)。退屈なんです。もうこれにつきます。だけど、人から言われたことはやりたくないっていう、わがままですよね。俺もね、自分でわがままだなって思いますよ。けどね、やっぱり人はいつか死んでしまうから、カッコ悪いことはしたくない。



──たくさんお気持ちを聞かせていただけてよかったです。そしてベストアルバム『ALL TIME BEST ALBUM THANKS 〜八奏ノ音〜』のお話も聞いていきたいと思います。

亜沙:正直、制作期間に別のことが重なっちゃってすごく忙しかったんですよ。今回も自分のスタジオでレコーディングしたんですけど、後の人のことを考えると早く弾かなきゃ!みたいな。でもやっぱり今回のアルバムは、音が良くなってるからすごくいい。深みが出ました。町屋さんが音のディレクションをしてくれていますが、やっぱりディレクターとしてもすごく成長してますよね。町屋さんって、こういうのすごく向いていますよね。

──そうですね、もはや単純に和楽器バンドのギタリスト、と言っていいのか迷うところでもあります(笑)。

亜沙:そうなってくるとバンドマン視点的に言うと「ギタリストだろ! ギター弾けよ!」とか思っちゃいますけどね(笑)。俺の美意識というか、バンドマンの流儀としてはね。けどやっぱり町屋さんって本当にすごい人で、音周りのことは全部やってくれてるし、彼のディレクター的感覚がなかったらこんなふうにまとまることはできなかったんじゃないかなと思います。けど、それも表裏一体な部分があって。俺は町屋さんがディレクションしていなかったときの方が、バンドっぽかったなって思うんです。

──というと?

亜沙:作り方がね。各々自分のパートを考えてきて、スタジオで合わせてアレンジしていく、バンドっぽさです。めんどくさいし、俺もそういうやり方あんま好きじゃないんですけど、 それが昔ながらのバンドですよね。誰か1人がディレクターとして入ると確かにまとまるんですけど、結局その人のカラーが強く出てくる部分もありますよね。

──どっちにも良さがありますよね。しかし和楽器が入った8人編成のバンドをまとめるとなると、ディレクションは必須だったのかも。

亜沙:音をまとめるという意味では誰かがそれをやらなきゃいけなかったし、町屋さんのディレクション能力はバンドにとって必要なものだったと思います。町屋さんはやっぱりディレクション上手なんですよね。楽器への造詣も深いですし。でもね、やっぱり昔の音源は荒っぽいけど、勢いがありますよ。これって難しいところで、音が完成されていることと勢いがあることって別問題だと俺は考えてて。で、勢いのあるものの方がどうしたって強いんですよ。

──どうしたって出せないものは出てきますよね。そういう意味では、今回のベストアルバムでオリジナルとの変化を楽しむというのも面白いのでは。

亜沙:ミュージシャンとしては、我々は音を良くしなくちゃいけないし、音はよくあるべきなんです。10年やってて、音が10年前と同じレベルだったら成長してなさすぎるし(笑)。そういう意味で、今回のベストアルバムはめちゃくちゃいいと思いますね。音がいいし、アレンジが洗練されているから。

──亜沙さんもアレンジを変えたりしましたか?

亜沙:変わってます。「六兆年と一夜物語(Re-Recording)」も結構変わってますよ。ライブ用のフレーズになっている部分もありますし、今だったらこう弾くな、という要素を取り入れた部分もあります。あと、ソフトも進化してますしね。もちろん原曲のイメージを壊さない範囲でですけど、より良くなっていると思います。やっぱりみんな10年経って、洗練されましたよね。音源聴いて、やっぱりすごくいいバンドだなって思いました。

──それでいて亜沙さんのベースの音作りは、変わらずいい歪みですよね。

亜沙:それしかできないんじゃないですか(笑)。別にもうなんか今更ね、流行りに合わせて自分の音を変えるとかないんですよ。自分の中で、こういうものがいい、というものがありますからね。

──新曲「GIFT」、「八奏絵巻」はどんな印象でした?

亜沙:「GIFT」はゆうこりん(鈴華ゆう子)っぽい曲だなと思います。「八奏絵巻」は新曲っていう感じではないから、面白い試みですよね。熱量の高いファンにほど届くと思います。



──亜沙さんの「情景エフェクター」も収録されていますね。この曲の歌詞って、今日のお話しとリンクする部分も多々あるなと感じたり。

亜沙:ちょうど移籍のタイミングくらいに書いた曲でしたね。結局、やりたいように生きた方がいいっていう思いが根底にあったんだと思います。

──亜沙さんの曲は、メロが良くて伝わりやすい曲が多いですよね。ファンの方にも人気が高いと聞きました。

亜沙:「雪よ舞い散れ其方に向けて」とか「戦-ikusa-」なんかはやる気が満ち溢れている時期の曲なので、勢いがありますよね。若い感じがする(笑)。「CLEAN」は結婚式で使えるような曲を作りたいって思って作ったもので、なかなか傑作な歌詞だと思ってます。ユニバーサルミュージック移籍してからだと、やっぱり「情景エフェクター」はいい曲ですね。

──ベストアルバムのLIVE盤には「戦-ikusa-」のライブ映像も収録されていますし、同時リリースの映像作品では「吉原ラメント」も見れますね。

亜沙:たくさんいい曲ありますよね。「ブルーデイジー」とかすごく良い曲で、ユニバーサル時代の曲の中でトップになるくらい好きだし。「Calling」も好きだなあ。自分で作った曲の中だったら、「戦-ikusa-」は和楽器バンドの中で最高傑作だなって思ってます。なんか、“和楽器バンドだ!”って感じしません? 俺の中の、和楽器バンドのイメージそのもの。……けど、もっとすごい曲を作りたかったなと思います。コロナ禍とかバンドを生活の中心に置くことの是非を考えたりとか、色々なことがあったので、音楽だけに向き合えなかった悔しさがあります。



──そうなんですね……。

亜沙:俺、売れるっていうことに対してめちゃくちゃこだわりが強いんですよ。MVになってない曲やアルバム曲は、存在していないのと一緒っていう風に捉えてたくらいで。もちろんファンの方に曲を届けるということも大事に思っていますけど、俺のトッププライオリティは売れること。売れることが全てだったんですよ。売れてなくてつらい時期が長かったし、売れてる人に軽んじられるのも嫌だったし、とにかく自分も売れる側になりたかった。ただ、当たり前ですけど、売れる曲を作るのはめちゃくちゃ難しいんです。ミュージシャン人生で1曲あるかどうかなんですよ。 自分でも「吉原ラメント」はよく作れたなと思うし。

──なるほど。

亜沙:どれぐらい売れるかっていうのは時の運だったり色々な要素も絡んできますけど、スマッシュヒットする曲ってだいたいみんながみんないいっていうんですよね。本当は、和楽器バンドでそういう曲を作りたかった。それができなかったのはちょっと残念ですね。でも、このまま走り続けても多分もっとパワーダウンするだけだっただろうし、そういう意味ではいいお休み期間というかね。今、休まなきゃいけない時だったのかなって。

──じゃあこれからの亜沙さんは、“売れる音楽を作る”ことが命題になっていくんですかね。

亜沙:昔、とあるアーティストが言っていた「自分が望む状態が永遠に続くようなことはあり得ない」という言葉が印象に残ってて。売れたい気持ちがずっとあったんですけど、時間が経つと、次の新しい子たちが出てきて、自分たちのターンじゃなくなるんですよね。旬みたいなものっていうのかな。もちろん売れる音楽、いい音楽を作るということは考えるんですけど、それだけじゃなくて、今いるファンの方と一緒に歳を重ねていくとか、自分が伝えたいことをきちんと届けるとか、そういうことも最近は考えてますけどね。「売れたい!」っていうのは若さだったのかもしれないですね。……なんかすごくジジ臭いこと言っているような気もしますけど(笑)。

──何事も生生流転、ということですね。

亜沙:まぁ、また別のフェーズに入ったということです。まる。

──最後に、SNSでも展開している企画。亜沙さんから神永さんへの『THANKS』メッセージをください。

亜沙:うーん。なんていうか。10年ステージ下手で一緒にやってきたから大さんが隣にいると安心感がある……とかかなぁ。けど、SNSとかこんな公の場でわざとらしく言うような感謝の言葉はない(笑)! もちろん感謝していることはたくさんあるし、この間も一緒に台湾行ってきたし、好きですよ。でもまぁ、外向きの言葉を言ったってしょうがないし。また今度直接言います。

──そういう亜沙さんの、自分の美学を貫く感じ、いいなと思っていました。とってもアーティストなんですよね。

亜沙:好きなことばっかしてきたから。周りの人に多大な迷惑をかけて生きてきてるなと思っております(笑)。

取材・文◎服部容子

『ALL TIME BEST ALBUM THANKS 〜八奏ノ音〜』

2024年10月9日(水)発売
詳細:https://wagakkiband.com/musics/15508
CD購入:https://wgb.lnk.to/2024_al_cd
配信リンク:https://wgb.lnk.to/thanks_digital

◆商品形態
初回限定LIVE盤(CD+Blu-ray)税込¥8,500/UMCK-7253
初回限定Document盤(CD+DVD)税込¥5,280/UMCK-7254
CD Only盤(2CD)税込¥4,290/UMCK-1778

◆収録曲(全18曲)
01. 六兆年と一夜物語(Re-Recording)
02. 千本桜(Re-Recording) ※TBS系バラエティ『ランク王国』エンディングテーマ
03. 華火(Re-Recording)
04. 起死回生(Re-Recording) ※テレビ東京系リオ五輪中継テーマソング
05. 雨のち感情論(Re-Recording)
06. 細雪(Re-Recording)※映画『恋のしずく』主題歌/テレビアニメ『京都寺町三条のホームズ』テーマソング
07. Ignite(Remastered 2024)
08. 情景エフェクター(Remastered 2024)
09. Singin’ for... (Remastered 2024)
10. 月下美人(Remastered 2024) ※NHK「みんなのうた」2020年10月・11月度放送曲
11. Sakura Rising with Amy Lee of EVANESCENCE (Remastered 2024)
12. 日輪(Remastered 2024)
13. 生命のアリア(Remastered 2024) ※TVアニメ「MARS RED」オープニングテーマ
14. Starlight(I vs I ver.)(Remastered 2024) ※フジテレビ系⽉9ドラマ「イチケイのカラス」主題歌  
15. ブルーデイジー (Remastered 2024)
16. The Beast(Remastered 2024) ※アニメ『範馬刃牙』2期オープニングテーマ
17. GIFT(新曲)
18. 八奏絵巻(新曲)

◆各形態収録詳細
【初回限定LIVE盤】(CD+Blu-ray)税込¥8,500/UMCK-7253
初回プレス封入特典:トレーディングカードVer.A 全9種類の内1枚ランダム封入
CD:ベストアルバム『ALL TIME BEST ALBUM THANKS 〜八奏ノ音〜』
Blu-ray:10th Anniversary Best Live Selection
※初商品化となるライブ映像を含む、10周年のライブから厳選された楽曲を収録
収録曲
1. 千本桜 from 2014.1.31 at clubasia   
2. 戦-ikusa- from 2015.5.23 METROCK2015  ※初商品化!
3. 反撃の刃 from 2015.9.10 NHK Eテレ 「Rの法則」  ※初商品化!
4. 起死回生from 2016.8.13 RISING SUN ROCK FESTIVAL 2016  ※初商品化!
5. 雨のち感情論 from 2017.9.13 NHK 「シブヤノオト」  ※初商品化!
6. 千本桜 from 2018.9.22 イナズマロックフェス2018 ※初商品化!
7. 暁ノ糸 from 2019.11.23 和楽器バンド Japan Tour 2019 REACT〜新章〜 FINAL
8. 儚くも美しいのは from 2020.2.16 Premium Symphonic Night Vol.2〜ライブ&オーケストラ〜 in 大阪城ホール
9. Ignite from 2020.8.16 真夏の大新年会2020 横浜アリーナ〜天球の架け橋〜  
10. Starlight from 2021.5.14 NHK 「SONGS OF TOKYO」 ※初商品化!
11. 吉原ラメント from 2022.1.9和楽器バンド大新年会2022 日本武道館〜八奏見聞録〜
12. 生命のアリアfrom 2023.9.7 和楽器バンド Japan Tour 2023 I vs I  ※初映像化!!
13. 細雪 from 2023.9.7 和楽器バンド Japan Tour 2023 I vs I  ※初映像化!!
14. The Beast from 2024.1.07和楽器バンド大新年会2024 日本武道館 〜八重ノ翼〜

【初回限定Document盤】(CD+DVD)税込¥5,280/UMCK-7254
初回プレス封入特典:トレーディングカードVer.B 全9種類の内1枚ランダム封入
CD:ベストアルバム『ALL TIME BEST ALBUM THANKS 〜八奏ノ音〜』
DVD:本作品レコーディングのBEHIND THE SCENEを収録したドキュメンタリー映像

【CD Only盤】(2CD)税込¥3,850/UMCK-1778
初回プレス封入特典:トレーディングカードVer.C 全9種類の内1枚ランダム封入
CD:ベストアルバム『ALL TIME BEST ALBUM THANKS 〜八奏ノ音〜』
CD DISC2: このアルバムのためにレコーディングされた新曲を含む全8曲のInstrumental をDisc 2に収録
※Instrumental収録はCD Only盤のみ

◆チェーンオリジナル特典
・UNIVERSAL MUSIC STORE:B5クリアカード(絵柄A)
・Amazon.co.jp:B5クリアカード(絵柄B)
・楽天:B5クリアカード(絵柄C)
・TSUTAYA:B5クリアカード(絵柄D)
・タワーレコード:B5クリアカード(絵柄E)
・HMV:B5クリアカード(絵柄F)
・アニメイト:B5クリアカード(絵柄G)
・その他一般店共通:B5クリアカード(絵柄H)

LIVE Blu-ray『和楽器バンド 大新年会2024 日本武道館 〜八重ノ翼〜』​

2024年10月9日(水)発売
詳細:https://wagakkiband.com/musics/15545
購入:https://wgb.lnk.to/2024_bd_dvd

■初回限定盤 Blu-ray(本編 DVD 付き)
¥12,100(税込) / UMXK-9042
ライブCD (2枚組み)+60P フォトブック

■通常盤Blu-ray(本編DVD付き)
¥8,800(税込)/ UMXK-1117

『和楽器バンド 大新年会2024 日本武道館 〜八重ノ翼〜』
[Blu-ray/DVD収録内容]※Blu-ray/DVDは、内容共通
Overture〜八重ノ翼〜
愛に誉れ
雨のち感情論
天樂
フォニイ
いーあるふぁんくらぶ
月下美人
細雪
雪よ舞い散れ其方に向けて
生命のアリア
虚夢
破邪の儀

吉原ラメント
オキノタユウ
The Beast
ドラム和太鼓バトル〜対決武闘館〜
ベノム
星の如く
暁ノ糸
<Encore>
BRAVE
千本桜

※特典映像
BEHIND THE SCENE of 和楽器バンド 大新年会2024 日本武道館 〜八重ノ翼〜

<和楽器バンド Japan Tour 2024 THANKS 〜八奏ノ音〜>

11/22(金) 東京・LINE CUBE SHIBUYA ※SOLD OUT
11/23(土祝) 東京・LINE CUBE SHIBUYA ※SOLD OUT
11/28(木) 大阪・オリックス劇場 ※SOLD OUT
12/8(日) 愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール ※SOLD OUT
12/10(火) 東京・東京ガーデンシアター

【チケット料金】
VIP指定席:前売 \15,000 当日 \16,000(税込/VIP席専用オリジナルグッズ付き)  ※SOLD OUT
VIP着席指定席:前売 \15,000 当日 \16,000(税込/VIP席専用オリジナルグッズ付き)  ※SOLD OUT
一般指定席/着席指定席:前売 \10,000 当日 \11,000(税込)

【企画/制作】イグナイトマネージメント/LIFE

ツアー詳細はこちら:https://wagakkiband.com/contents/765648


関連リンク

◆和楽器バンド オフィシャルサイト
◆和楽器バンド 10周年特設サイト