映画「ライオン・キング―ムファサ―」のキャスト発表会に出席した(左から)渡辺謙、尾上右近

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 俳優の渡辺謙が21日、都内で行われた映画「ライオン・キング:ムファサ」(バリー・ジェンキンス監督、12月20日公開)のキャスト発表イベントに出席した。

 「ライオン・キング:ムファサ」は、「ライオン・キング」シリーズの新作。孤児であったムファサ王(尾上右近)の運命を変えたのは、血のつながりを超えた兄弟の絆で結ばれたタカ(Travis Japan松田元太)との出会いだった。2頭は冷酷な敵ライオン・キロス(渡辺)から群れを守るために新天地を目指す旅に出る。

 渡辺は壮大な音楽が流れるなか、パネルの後ろから獅子らしくキリッとした表情で登場。ディズニー作品は「子どもが小さいときからほぼ全作見せていた」といい、自身も共に鑑賞。「人生のアイロニーというか無常観、何か底辺に流れるヒューマニックなところが魅力」と語った。

 一方で、ディズニー作品の出演は今回が初めて。「ただお呼びがかからなくて。今回、(出演が決まって)うれしいな」と笑みを浮かべた。「セリフはそんな緊張しなかったけど、歌がなあ…やたらめんどくさい歌だったんですよ」とオーディションの裏側も明かされた。これまで数々の作品に出演してきた渡辺も「オーディションの中ではこなせなくて、ダメならしょうがないかなくらい」と苦戦したことを明かした。

 この日が65歳の誕生日。サプライズで登場した尾上右近から獅子舞の演舞をプレゼントされると「(ムファサとキロスの)2頭が戦っているシーンを思い出した」と興奮気味に。2頭の白獅子の演舞に拍手を送り、最後は獅子舞の頭をなでた。続いて作品をイメージした1メートル超えのケーキも。「すごいのよ、甘いにおいが。今、すごいお腹がすいた。かけらくらいまではいただきたい」と真ん中当たりを指さしていた。