大谷翔平は「得点圏のバケモノ」と韓国紙…メッツ戦特大3ラン本塁打に驚き隠せず

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走者がいると覚醒する。それが得点圏であれば尚更良い。

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大谷翔平(30、ロサンゼルス・ドジャース)のバットが再び火を噴いた。言い換えると、走者がいなければ打たない。“奇妙な”大谷だ。

大谷は10月17日(日本時間)、敵地シティ・フィールドで行われたニューヨーク・メッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦で8回表に3ラン本塁打を放った。

スコアを4-0から7-0に一気に広げるアーチであり、ポストシーズン通算2本目の本塁打だ。今月6日、サンディエゴ・パドレスとの地区シリーズ第1戦で3ラン本塁打を放った大谷は、この日再び3ランのアーチを描いた。

8回表、ウィル・スミス(29)が四球、キケ・ヘルナンデス(33)が安打で出塁し、一死一、二塁となった場面で打席に立った。同日の5打席目だ。相手は3番手のタイラー・メギル(29)だった。

初球のカットボールは見送り、ストライク。しかし2球目、内角のカットボールを捉えた。打球は飛距離をぐんぐんと伸ばし、右翼2階席に飛びこんだ。

打球速度は時速115.9マイル(約186.5km)、飛距離は397フィート(約121m)だった。ポールの内側ギリギリを超えた本塁打だ。メッツ側はビデオ判定を要請したが、判定は変わらなかった。これにより、ドジャースは7点リードへと広げた。

驚くべき点がある。

大谷はそれまでの4打席で塁に出たのは3回の四球のみだった。ほかは初回に一ゴロ、5回に右飛、6回に三振で退いた。

共通点は、いずれも走者がいない状況だったという点だ。ただ、5打席目は走者2人がいた。しかも得点圏の走者だ。すると、大谷が変わった。

レギュラシーズン終盤、大谷は得点圏で驚異的な勝負強さを発揮していたが、その勢いはポストシーズンも続いている。同日まで、得点圏では6打数5安打、打率0.833、2本塁打という記録だ。「走者あり」に範囲を広げたとしても、9打数7安打、打率0.778である。

逆に、走者がいなければもはや「打たない」といっても過言ではないレベルだ。22打数無安打。四球で3回のみ塁に出ている。ここまで極端なケースが過去にあったのだろうかと思うほどだ。

大谷はレギュラーシーズンで「歴史」を書いた。159試合で打率0.310、54本塁打、130打点、134得点、59盗塁、出塁率0.390、長打率0.646、OPS(出塁率+長打率)1.036を記録した。MLB史上初の「50-50」も達成した。

得点圏打率は0.283で、8本塁打を記録した。走者なしでは打率0.311で32本塁打だ。

レギュラーシーズンでは走者なしの方が多少良かったと言えるが、ポストシーズンでその姿が一変した。「得点圏のバケモノ」がここにいる。