世代を超えて読み聞かせ…「ぐりとぐら」作者の中川李枝子さん死去「初めて読んだ絵本」「カステラ食べたかった」SNSに感謝の言葉

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絵本「ぐりとぐら」「いやいやえん」などで知られる児童文学作家の中川李枝子さんが10月14日に老衰で亡くなった。89歳だった。17日に福音館書店が明らかにした。

中川さんは1935年北海道札幌市生まれ。保育園に勤務しながら創作活動を始め、1962年に出版された童話「いやいやえん」が厚生大臣賞・サンケイ児童文化賞などを受賞した。1967年には、その後大人気シリーズとなる「ぐりとぐら」を出版。料理が大好きな2匹の野ねずみ「ぐり」と「ぐら」が、大きな卵でカステラを焼き、森の動物たちと一緒に食べるストーリーで、続編も人気となった。その他にも「そらいろのたね」など、世代を超えて読み継がれる様々な絵本を世に出してきた。

SNSには、中川さんを追悼するとともに、「ぐりとぐらのカステラは永遠に憧れの食べ物」「子どもの頃の私は本当にカステラの匂いを感じていたと思います」などと、物語に登場する“巨大カステラ”に関するコメントが相次いだ。

さらに、「私が初めて読んだ絵本はぐりとぐら、子供にも初めて読んだ絵本はぐりとぐらでした」「小さい頃好きだったぐりとぐらシリーズやこぶたほいくえん、いやいやえんなど、今は娘にも読み聞かせています」といった、長年にわたって親しんでいるというコメントも多い。

また、17日午後には、俳優の西田敏行さんの突然の訃報が伝えられたことから、「西田敏行さんの訃報にがく然としてたら、さらに追い打ち」といった声も多くみられた。