美浦Wで併せを行い、軽快な動きを見せたコスモキュランダ(右)=撮影・園田高夫

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 「菊花賞・G1」(20日、京都)

 皐月賞2着で前走のセントライト記念は2着だったコスモキュランダが16日、美浦Wで追い切り、併せた馬に半馬身先着して好調をアピールした。初の3000メートルの長丁場となるが、管理する加藤士調教師、鞍上のM・デムーロともにスタミナには不安がないことを強調。万全の態勢でラスト1冠奪取に臨む。

 皐月賞2着馬コスモキュランダは、美浦Wでザクシス(2歳1勝クラス)と併せ、6F83秒7−37秒7−11秒7の時計をマークし、手応え優勢で半馬身先着。テンからリラックスして走り、最後まで余裕があった。ラスト1冠に向けて、態勢面に抜かりはない。

 ◆加藤士津八調教師

 −追い切りの感触は。

 「終始、リラックスした感じで時計も良かった。うまく力をため込んでいる感じ。状態はかなりいいです」

 −春と比較して。

 「ダービーの時にミルコ(デムーロ)から硬さがあると言われたので、秋から調整法を少し変えている。自分的にはそれがうまくいっていると思っています。あと走るフォームも春よりは良くなっていますね」

 −京都芝3000メートル戦については。

 「自分としては以前からこの舞台は合っていると思っていました」

 −どんなところが長距離向き。

 「馬体、牝系(母サザンスピードは11年コーフィールドC・芝2400メートルの勝ち馬)からも長いところと思っていた。リラックスして走れて、操縦性が高い点もいいです」

 −最後に意気込みを。

 「ライバルに強い馬はいるけど、僕としてもここまで自信のある調整ができているので、頑張ってほしいです」

 ◆M・デムーロ騎手

 −前走について。

 「ダービーよりも状態は良かった。ダービーは疲れもあった感じで硬かった。前走は久々だったからね。走りたい、走りたい、って感じで。強いから1番人気の競馬をして、最後はちょっと負けたけど、状態はすごく良かった」

 −成長を感じる部分は。

 「最初から走る馬だから。これからもっと安定してほしい。ゲートの中もイライラ、ソワソワするから、もう少し落ちついてほしい」

 −距離は3000メートル。

 「(この馬は)強いね。三千は初めてだし、前走後に乗ってないので状態面も何とも言えないけど、スタミナはある」

 −雨予報だが。

 「皐月賞ぐらいの馬場なら頑張れるけど、それ以上になると分からない」