朝倉海

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 UFC参戦を発表していたRIZIN前バンタム級王者・朝倉海(30)の初戦が、異例のタイトルマッチとなることが電撃決定した。

 UFCは12日、米ラスベガスで12月8日に行われる『UFC310』(T―Mobileアリーナ)で、朝倉がフライ級王者のアレッシャンドレ・パントージャ(34=ブラジル)とベルトを掛けて対戦すると発表した。

 現王者のパントージャは2007年にプロデビュー。UFCには17年から参戦して勝ち星を積み上げ、23年7月にブランドン・モレノに判定勝ちしてフライ級王座を獲得。今年5月にスティーブ・エルセグに勝利して2度目の防衛に成功している。

 ランキング制となっているUFCで、デビュー戦からいきなりタイトルマッチが組まれるのはまさに異例だけに、朝倉への注目度の高さが伝わってくる。同大会はダブル世界王座戦となることも発表され、メインは世界ウェルター級王者のベラる・ムハメド(米国)に同級3位のシャフカト・ラフモノフ(カザフスタン)が挑む。朝倉戦はコ・メインとして組まれており、両タイトル戦はいずれも5分5ラウンド制で行われる。

 日本人選手のUFC世界王座挑戦は、2015年4月の「UFC186」で世界フライ級王者デメトリアス・ジョンソンに敗れた堀口恭司以来。王座獲得に成功した選手はいまだおらず、朝倉が悲願の戴冠なるかが注目される。