「えっ…!」もしかして「覆面パトカー」!? 気付きにくい「地味ぃなセダン車」が? 「すぐわかる」見分け方とは
覆面パトカー判定の第1段階は「車種」
「覆面パトカー」とは、警察車両のうち、白色と黒色の2色に塗り分けられた「パトカー(正しくは“パトロールカー”)」以外の、一見して一般車両とは見分けが付かない秘匿性の高い車両のことを俗称的に呼ばれている名称です。
見分ける方法はあるのでしょうか。
覆面パトカーは、主に3種類あります。
【画像】「えっ…!?」 これが「覆面パトカーの見分け方」です! 画像で見る(30枚以上)
1つは「交通覆面」などと呼ばれる、交通違反を取り締まることが主な目的の警察車両。正式名称は「交通取締用四輪車」です。
2つ目は「捜査用覆面」などと呼ばれるもので、いわゆる“刑事”が捜査のために使用する車両。
そして3つ目が要人警護用警察車両です。時折ニュースなどで見かける、黒スーツを着た警官がハコ乗りをして交通誘導に当たっている車両がそれにあたります。
このうち、一番気になるのは、自分自身の免許の点数や罰金に直結する「交通覆面」かもしれません。
それでは、そうした覆面パトカーの「段階的な見分け方」を紹介します。
まずは、覆面パトカーに使用されている車種。全国的に最も多く採用されているのはトヨタ「クラウン」です。
現在、覆面パトカーに採用されているクラウンは、12代目180系”ゼロクラウン”、13代目200系、14代目210系、15代目220系と幅広く、標準モデルのクラウンと「アスリート」の両方があります(型式により異なります)。
180系は「ゼロクラ覆面」という俗称で呼ばれていますが年式が古く、続々と運用から外れて今では少数になりました。
また少数派では、トヨタ「マークX」「カムリ」、日産「スカイライン」、スバル「WRX S4」「レガシィB4」などがあります。
警視庁のマークXは、モデリスタのコンプリートカー「+Mスーパーチャージャー」で、3.5リッターV型6気筒エンジンに過給機をプラスし独自のチューニングを施したパワートレインを搭載。
最高出力は360馬力の本気仕様で、導入時に注目を集めていました。
この覆面パトカーの導入は、2009年でそろそろ退役の時期かと思われますが、SNSでは遭遇した様子が投稿されていますので、まだ注意が必要な車種です。
WRX S4は、埼玉県警、青森県警、高知県県警が保有しており、このうち埼玉県警は4台が運用されている模様です。
【必見!】冷静に見れば「わかる」!? めちゃ細かい「覆面パトカー」のチェック方法とは
覆面パトカーの判別の第2段階は「ナンバー」です。
走行中に覆面パトカーかと思われる車両に遭遇したら、その都道府県内のナンバーかどうかを確認しましょう。
覆面パトカーの交通取締は、基本的に県境を越えて行われていません(県境付近にICがない場合などは例外もあるようです)。
かといって、スピード違反したまま県境を越えて逃げ切れるものではありません。
覆面パトカーは走行中に違反車両を特定し証拠を揃えて、後日検挙に行くことができるため、そもそも「深追いしない」とされています。
なお、かつては特殊車両の「8」ナンバーを掲げ、隠しきれない違和感を放っていましたが、近年は乗用車の「3」ナンバーもしくは「5」ナンバーなので、その点では通常のクルマと変わりません。
続いて、ナンバーの地名チェックと同じくらいの難易度の低さで判定する方法は「前席2名に乗車&ヘルメット着用」しているかどうかです。
この場合、所轄内であれば100%交通取締中であると考えましょう。
一般道ではヘルメットの装着がないことがほとんどのようです。
ただ高速道路、一般道路ともに、交通取締りは必ず2名の警官で行われます。1名乗車のときは、交通取締を伴わない移動となります。
外観に「違和感」!? 見た目で「覆面パトカー」かどうかわかる方法とは
最後の判定方法は、覆面パトカーのみの外装品です。
しかしこれは難易度が高くなり、走行中の車両が覆面パトカーかどうかを見分けるのは難しいものです。
なぜなら、覆面パトカーは隠匿性が重要視され、一般車両と見分けが付かないように工夫されているからです。
覆面パトカー特有の装備、まずは象徴とも言えるルーフに備えた反転式のパトライトです。
格納時にはルーフに四角の切れ込みを確認できますが、大型車でもない限り確認しづらいポイントかもしれません。。
その次は、2段式のルームミラーです。覆面パトカーでは助手席用のルームミラーを備えています。
もう1つは、フロントグリル内側に備えた警光灯ですが、光が当たらないと見えないレベルです。
車種によっては、ナンバープレートの両脇に電動開閉式カバーを備えて目立たなくした警光灯を装備しているものがあります。
アンテナも覆面パトカー特有の装備ではありますが、一般車両と同じようなものを装備していることが多いため、判定材料としては挙げないでおきます。
ベーシックグレード風の「鉄チンにフルホイールキャップ」もかつての覆面パトカーの特徴でしたが、近年は市販モデル同様のアルミホイールを装着することも多く、見分けポイントとはなりません。
また、覆面パトカーはグレードのエンブレム(たとえば「ロイヤルサルーン」など)が外されているのがデフォルトですが、中にはあえて後付けしている車両もあるようです。
さらに、一般車両が覆面パトカーにわざと似せたプチカスタムをしているケースも珍しくないようなので、さらに判定は難しくなります。
「走り方」も覆面パトカーの特徴がありますが、判定の確度は高いとは言えません。
覆面パトカーは、基本は交通法規を遵守して安定して走ります。
制限速度ぴったりで複数車線ある道路では一番左側を走行し、車線変更前はきちんと3秒前にウインカーを点灯させるなど、まるで教習車の教官が運転しているかのようです。
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最も大切なのは「交通規則を遵守して走行すること」です。
そうすれば、そもそも覆面パトカーかどうかの判定方法を気にする必要はありません。どうぞ安全運転で。