日産「新型“商用バン”」どうなる!? 18年ぶり“全面刷新”の「ADバン」もアリか? “超静音”化に今こそ復活に期待したい「新・エスカルゴ」説とは

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令和版「エスカルゴ」はEVで復活!?

「GT-R」や「フェアレディZ」など、スタイリッシュでスポーティなクルマのイメージのある日産ですが、かつては面白い形をしたクルマもラインアップされていました。
 
 そのひとつが、1989年から1990年まで発売していた「エスカルゴ」です。いま見ても斬新なデザインですが、令和のいまこそ受け入れられるのではないでしょうか。

「新・エスカルゴ」はこんなカタチ!?[写真はルノーの商用バンコンセプトモデル「エスタフェット コンセプト」]

 エスカルゴの由来は、フランス語でかたつむりを表す「Escargot(エスカルゴ)」と、貨物を表す「Cargo(カーゴ)」が組み合わされた造語です。

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 ぎょろりと飛び出したヘッドライトや、Aピラーからルーフ後端まで続く丸い背中のシルエットなど、そのスタイリングはまさに「カタツムリ」。

 サイドドアは運転席と助手席の2枚、後方にはハッチバックドアが備え付けられた3ドアのコンパクトカーでした。

 また荷室側面には楕円形の形をしたリアククォーターウィンドウのある仕様のほか、キャンバストップ仕様も用意され、個人ユーザーにもアピールしていたのも面白いところ。

 お洒落で可愛いスタイリングはいま見ても新鮮で、街中で見かければ思わず目が釘付けにされてしまいます。

 エスカルゴが独特なデザインをしていた理由は、このクルマがコマーシャルビークル(商用バン)だったため。

 車体の側面に社名やブランド、商品名などをペイントすれば、ユニークなデザインとともに街中での宣伝効果も高められることでしょう。

 全長3480mm×全幅1595mm×全高1860mm、ホイールベース2260mmと、現代のコンパクトカーと軽自動車の中間程度の小ささでしたが、荷台を低くフラットな床面にし、背高なフォルムと組み合わせることで荷室拡大の工夫をしていました。

 パワートレインは、1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンに3速ATを組み合わせたもので、プラットフォームのベースは当時のFFコンパクトカー「パルサー」のバンモデルだったといいます。

 そのパルサーバンはその後「ADバン」に発展し、現在は4代目モデル「AD」として2006年から生産が続いています。

 ADは現行型のデビューから18年が経過しており、フルモデルチェンジが待たれるところですが、そんな次期ADの派生モデルとして、ふたたびエスカルゴを復活させてみてはどうでしょうか。

 エスカルゴのフォルムは、近年増えている移動式店舗にも向いた実用的なスタイリングといえ、小口配送用途を含め新たな市場を開拓しそうです。

 都市部での用途を中心に考えると、パワートレインはBEV(バッテリーEV:電気自動車)にするのがベターでしょう。

 そこで思い浮かぶのが、コンパクトカー「マーチ」(マイクラ)の次期型モデルの存在です。

 欧州においてルノーなどと共同で生産されるBEV専用モデルとなります。

 またルノーでも、同様のコンパクトカーのほか、コマーシャルビークルなどが追加される模様です。

 2024年10月開催の「パリモーターショー2024」には、この市販モデルを予感させるコンセプトモデル「エスタフェット コンセプト」が出展されます。

 大型のスライドドアとともに、荷室部分を広く確保した背高の「フルゴネット」スタイルを採用しており、まさに現代版エスカルゴのベースに相応しいものといえます。

 まだ日産からの公式発表はありませんが、ADの刷新とともにエスカルゴ復活にも大いに期待したいところです。