ダルビッシュ(左)はベンチから駆け出した。後方にいるのは大谷翔平

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 レジェンド右腕も大興奮だ。パドレスは24日(日本時間25日)、敵地ロサンゼルスでのドジャース戦に4―2で逆転勝ち。劇的な幕切れで2年ぶりのポストシーズン(PS)進出を決めた。

 最後の最後にまさかの結末が待っていた。3点リードの展開から9回に3連打で1点を失い、2点差となってなおも無死一、二塁の大ピンチ。打席にはロハスを迎え、ネクストバッターズサークルには大谷翔平投手(30)が控えた。まさに絶体絶命の場面でスアレスが投じた2球目をロハスに痛打されたが、三塁手のマチャドがゴロを捕球して素早く三塁ベースを踏んで二塁に送球。二塁手のクロネンワースから一塁のソラノに「5―4―3」と送られ、トリプルプレーが完成した。ドジャースはチャレンジを要求したが、審判団は判定通りのジャッジを下し、異例の三重殺でゲームセットとなった。

 敵地で逆転されかねない不穏な空気から一転、無死からワンプレーで試合終了。これでナ・リーグ西地区首位を走るドジャースに2ゲーム差に詰め寄るとともにPS進出が確定。ベンチで見守っていたダルビッシュ有投手(38)も右の拳を突き上げ、ベンチの柵を乗り越えてグラウンドに飛び出し、移籍1年目の松井裕樹投手(28)もブルペンから駆け足で歓喜の輪に加わった。

 直接対決は26日(同27日)までの2試合。SNSなどでは「感情を出すダルビッシュが見られてうれしいな」「パドレスの勢いは本当にすごい。これで5連勝」「パドレス逆転優勝してくれ」「ポストシーズンの活躍楽しみにしてるぞ!」などと祝福メッセージが寄せられている。