コーナーでドロップキックをくらい続けた葉月(©STARDOM)

写真拡大 (全2枚)

 女子プロレス「スターダム」の葉月(26)が、失意のどん底に陥っている。

 14日の大阪大会ではワンダー王者のなつぽいに挑戦するも、初戴冠ならず。6度目となった今回で同王座への挑戦を最後にすると宣言していただけに悔しさは計り知れない。王座戦後はバックステージには現れず、無言のまま会場を後にしていた。

 18日の青森大会から始まった東北シリーズに出場しているが、元気のない姿にファンからも心配する声が上がっている。21日の仙台PIT大会ではコグマ、羽南と組み、スターライト・キッド&星来芽依&天咲光由と激突。この日も浮かない表情で入場した葉月は、すぐにリングを離れ試合を会場の端から眺めていた。

 タッグパートナーのコグマに呼び込まれリングに上がっても、心ここにあらず。コーナーに追い込まれ、されるがままの状態だ。星来からドロップキック10連発をくらっても反撃せず、敵軍に集中攻撃を浴びせられ大の字になってしまった。

 8分過ぎ、コグマに背中を思い切り叩かれ鼓舞された葉月は、星来を持ち上げコグマと合体技を炸裂。ようやく少し笑顔が戻り、今度は星来にブレーンバスターを狙ったが、ジャーマンで切り返され再び気力を失った。最後は葉月が星来にドロップキックを決められ3カウントを献上した。

 コグマに手を引かれバックステージに現れた葉月は下を向いたまま黙り込んでいた。するとコグマに「葉月! しっかりしろ!」と強烈なエルボーで吹き飛ばされてしまう。それでも葉月はうつむいたまま、控室へ姿を消した。

 対戦したキッドもイラ立ちを隠せない。「やり返してこないし、やる気ないんじゃないの? 何度も挑戦して取れなくて悔しい気持ちを私も経験してきたからわかるけどさ。誰かが活を入れてやらないといけないんじゃないの? さすがにあの姿は、私も見ていられない」。再び葉月が立ち上がる日は訪れるのか。