オーストラリアメディア『ジ・エイジ』は20日、ケヴィン・マスカット監督にオーストラリア代表を指揮する意志がなく、すでに後任候補から外れたことを伝えた。

 オーストラリアサッカー協会は20日にグラハム・アーノルド監督の辞任を発表。10月にアジア最終予選の中国代表戦と日本代表戦が組まれているが、暫定体制ではなく正式な後任を用意して試合に臨む方針を示している。

 その中で『FOXスポーツ』などの各メディアやファンからマスカット監督の就任を望む声も多かったが、現地メディアによれば現在率いている上海海港(中国)との契約を更新したばかりだといい、本人も代表チームの指揮は検討していないという。上海海港は今季わずか1敗で、残り5試合となったリーグ戦で2位と2ポイント差で首位に立っている。マスカット監督はメルボルン・ビクトリーと横浜FMに続いてアジアで3クラブ目の国内リーグ制覇を目指すようだ。

 また同メディアによれば、マスカット監督の目標は欧州クラブを指揮することだとされている。横浜F・マリノスからセルティック、トッテナムへとステップアップを遂げたアンジェ・ポステコグルー氏のモデルケースもあり、『ジ・エイジ』は「代表サッカー界に移籍することは別の道を歩むことになる」としてオーストラリア代表監督への就任を希望しない理由の一つだと考えている。