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アウトドアライフに欠かせない軽ハイトワゴン

2018年12月に発売した先代スズキ・スペーシア・ギアは、スペーシア・シリーズの拡販とブランド力向上を狙い、”広い室内とアクティブスタイルを融合した、SUVテイストの軽ハイトワゴン”というこれまでになかった価値で、新しい市場を開拓。

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具体的には、何か楽しいことができそう、趣味にも使いたい、デザインが新鮮で街中で映える、独自の世界観があるといった声が多く、予想以上の反響だったそう。


スズキからスペーシアの派生モデル、スペーシア・ギアが登場。今回が2代目。    内田俊一

一方市場においては、競合車の出現でSUVテイストの軽ハイトワゴンの選択肢が広がったこともあり、市場規模は穏やかに拡大。広くて使いやすいパッケージと性別年代問わず親しみやすいデザイン性から、今後もこの傾向が続くと予測されている。

またアウトドアはアクティビティのひとつではなく、ライフスタイルとして日常的なものに変化。自宅の庭で疑似的にアウトドア気分を楽しんだり、キャンプギアを選ぶ際は日常使いも意識するなど、生活に取り入れるスタイルも多様化してきた。

そういった背景から新型スペーシア・ギアは、”アウトドアライフに欠かせないアクティブ軽ハイトワゴン”を商品コンセプトとし、街中だけでなくアウトドアを含めどんなシーンでも使い勝手の良さにあふれたギアへと進化させるべく、企画開発が行われた。

"無骨かわいい"雰囲気がさらに進化

最大の特徴はデザインだ。そのコンセプトは”10マイルアドベンチャー”。10マイルは軽自動車の1日の平均走行距離を指し、日常で気軽にアウトドア気分を思い切り楽しみたいユーザーに向けて、遊び心をくすぐる個性的なデザインを目指した。

そしてアウトドアギアが持つ”機能的な質感”と”個性的なスタイル”の要素を取り入れることで、遊び心を進化させた。


"無骨かわいい"雰囲気を演出する、丸目のヘッドランプを採用。    内田俊一

エクステリアでは、先代でユーザーから評価された”無骨かわいい”雰囲気を演出する丸目のヘッドランプを採用し、ジムニーやハスラーなど、スズキの軽SUVをイメージさせている。

またグリルにメッキブロックを6つ用いることで、顔全体をプロテクトするタフな印象を表現。ホーンの開口穴には”ダズル迷彩柄”を採用し、アウトドア用品を感じさせるワンポイントとした。

さらに、メッキのフロントグリルやスキッドプレートなどでアクティブ感をプラス。サイドドアガーニッシュにはオレンジの”GEAR”ロゴを配し、遊び心を演出。新採用の専用ホイールは、ネジの頭の+をイメージ。巨大ドライバーでグリグリと締めたイメージで、足元をギュッと固定している表現となった。

インテリアはオレンジを効かせつつ

インテリアは、エクステリアと共通のデザインコンセプトとし、よりデザインに一体感を持たせることにこだわった。

新型スペーシアで使いやすさを重視し採用した助手席側のビッグトレイなどにカーキグリーンを配色することで、ツールボックスのような頑丈な印象を際立たせた。


エクステリアと共通のデザインコンセプトとし、一体感を持たせた。    内田俊一

同時にシャットダイヤル、シートステッチ、シートバックタグ、メーターにオレンジのアクセントカラーを施すことで個性の強さを演出。シートバックメッシュポケットには、山を登るスペーシアギアをあしらったイラストタグが追加された。

シート表皮は撥水機能とタフな印象がひと目で伝わるよう、エンボスの艶感と凹凸感のバランスを吟味。柄感はハードな山やタイヤパターンをイメージした意匠とし、無骨かわいいギアだからこそ提案できる、大胆な大柄となっている。

メーターはタフなアウトドアギアを感じさせるデザインを目指し、特徴的な丸テーマをベースに、アウトドアウォッチのようなハードなディティールに、オレンジのアクセントを施した。

機能面は、先代から引き続き採用する撥水加工シートや防汚ラゲッジボード、ルーフレールなどの専用装備に加え、新型スペーシア・シリーズにも搭載しているステアリングヒーター、電動パーキングブレーキを標準設定。

また、アウトドアシーンでの使い勝手を考慮し、先代よりも後席を格納した時の荷室の高さを上げて、よりフラットな床面を実現。マルチユースフラップ(後席座面前端に配されたものでオットマンだけでなく、荷物が落ちないようにも出来る)を全グレード標準設定とした。

なお、グレード構成はNAのハイブリッドXZとターボのハイブリッドXZターボそれぞれに2WDと4WDが用意され、全車マイルドハイブリッドを搭載。価格は195万2500円〜となる。