SNSでソロ活や体調不良など、30代のリアルな日常を漫画で綴るみくるべさん(mikurube_manga)。なかでも34歳で初めてできた恋人に突然失恋し、そこから立ち直るまでの日々を描いた漫画は、読者から大きな反響があった。

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「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」は、当時の心境をより詳しく描いたコミックエッセイ。彼との出会いや嬉しくなかった初体験、そして現在思うことなどが、赤裸々に綴られている。

本記事は「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」から一部抜粋・編集してご紹介。今回は、遠くに住む片思い相手のケンジ君に会いに行ったみくるべさん。美味しそうにごはんを食べる姿に愛しさを感じ、初めて見る彼の部屋にドキドキ。幸せを感じるみくるべさんでしたが…。

※漫画には途中センシティブな表現が含まれます。苦手な方は注意してください。

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第8話-1


「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第8話-2


■「ちゃんと付き合って安心させて」と伝えたところ、まさかの返答が…!

1年以上通話だけの関係で、直接顔を見て話すことがなかったので、本当に実在していたんだ!と感動しました(笑)。「どうしてこんなに気が合うのに会えないんだろう?」とずっと思っていたので、この人とずっと話していたんだなぁとじんわり幸せでした。

当初はやる気満々だったケンジ君でしたが何のリアクションもないため、思わず「スケベしなくていいの?」と聞いてみました。すると「あー…忘れてた」とまさかの答えが。本当に忘れていたのか何か別の考えがあったのか、真相はわかりません。当時は彼なりに気を遣ってくれていたのかなと思ったので、自分から伝えてみたのですが…。

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第8話-4


しかし不安と緊張のなか行われた性交渉は、泣くほど痛かったです。正直、はじめてのときとは比べ物にならない痛さでした!カミソリで中を剃られているようなヒリヒリした痛みで、何でこんなに痛いんだ!?と混乱状態でした。

性に関しては自分の知識不足もあり、到底幸せを感じられるようなものではなかったです。世の中のカップルがなぜ性行為をするのかもはや謎であり、したいと思えるのが羨ましかったですね。

紆余曲折の末、「いろんなはじめてをくれたケンジ君に求められるのはうれしいからちゃんと付き合って安心させて」と伝えたところ、「みくるべは俺の彼女」とまさかの答えが!晴れて付き合うことになったものの、今では「モヤモヤするところがたくさんあったのに、なんでそんなに付き合いたかったの?」と思ってしまいます。

きっと当時の自分の「好き」が、今では全部「執着」だったと気付いたからではないでしょうか。根底に「今までの時間を無駄にしたくない!この人と絶対幸せになる!じゃないと許さない!」との考えがあって、もはや怨念ですね(笑)。

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第8話-11


「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第8話-12


「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第8話-13


ようやく付き合うことになったケンジ君を、「運命の相手として信じたい」と強く思うみくるべさん。だが空港に向かう車の中で、女性もののネックレスを見つけるのだった…。2人の恋の運命やいかに!?当時の思いを赤裸々に描くみくるべさんの漫画を、今後も楽しみにしてほしい。

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第8話-16


取材・文=石川知京