ロッテに勝利し、小久保監督とタッチを交わすスチュワート(左)(撮影・柿森英典)

写真拡大

 ◆ロッテ1―4ソフトバンク(31日、ZOZOマリン)

 11勝10敗と苦しんだ7月に続き、8月も後半は5勝7敗と負けが込んだ。それでも月間成績は、この日の勝利で14勝11敗。結果的に5割6分もの高勝率を残し、歓喜のゴールが待つであろう勝負の9月へと入っていく。

 「今日はカーターやね。すごくいいピッチングをした。最近の中でもいいピッチングでしたね」

 試合後、小久保監督は7回を最少失点にまとめた先発スチュワートの投球を称賛していた。これで助っ人右腕はシーズン自己最多を更新する8勝目を記録。チームでは有原が11勝、モイネロが10勝で2桁勝利を挙げており、両者に続きたいところだ。

 スチュワートがあと2勝を挙げれば、チームでは2018年以来の「2桁勝利トリオ」誕生(千賀、石川13勝、バンデンハーク10勝)となる。また、同一シーズンに複数の助っ人投手が2桁勝利を達成すれば球団の福岡移転後では初となるだけに、リーグ優勝に花を添えてもらいたい。

 この日、2位日本ハムが西武に敗れ、ソフトバンクの優勝マジックは二つ減って17となった。36でマジックを再点灯させたのが8月6日。今回と同じ敵地ロッテ戦だった。その時、小久保監督はマジックについて「禁句や言うとるやろ」と冗談交じりに話したが、着実に数を減らしてきた。さあ、ラストスパートの9月だ。(石田泰隆)