【鳥栖−湘南】前半、パスが合わずにチャンスを逃し、悔しがる鳥栖・福田(右)

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 ◆明治安田J1第29節・鳥栖1―2湘南(31日、駅前不動産スタジアム)

 ホームの鳥栖が残留を争う湘南相手に痛い黒星を喫した。木谷公亮監督就任後は1分け後3連敗で4戦勝ちがなく、通算でも7戦勝ちなし。勝ち点24の暫定19位のままで、残留に黄信号がともった。

 前半に防戦を強いられた鳥栖は27分にゴールネットを揺らされたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の結果、オフサイドでノーゴールと判定されて救われた。しかし直後の31分に再びゴールを決められ、再びVARが介入したが今度は得点が認められた。

 後半は一転して攻勢に出たが、2分に福田晃斗、8分にはFKからキム・テヒョンが決定機でシュートを外した。それでも後半39分、パリ五輪代表DF木村誠二がCKを頭で合わせて同点ゴール。白星へ希望が見えたが、直後に再び失点した。

 鳥栖は2012年のJ1初昇格から一度も降格がないが、今季は序盤から低迷。8月8日付で川井健太監督との契約を解除し、初昇格時に鳥栖でプレーしていた木谷公亮テクニカルダイレクターが後任についた。しかし中盤の要だった河原創が川崎へ移籍するなど、今夏に主力が相次いで流出。チームトップ12得点しているマルセロヒアンも8月16日の札幌戦で左脚を負傷し、全治8週間と診断されるなど深刻な戦力不足に陥っている。