照ノ富士(C)日刊ゲンダイ

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 昨29日、横綱照ノ富士(32)が横綱審議委員会の稽古総見を欠席。古傷の両膝のケガと、持病である糖尿病が理由だという。

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 稽古総見は両国国技館の本場所、つまり1、5、9月場所前に行われる。ケガなどがあれば別だが、基本、幕内は平幕中位以上の力士の参加が義務づけられている。照ノ富士も横綱に昇進した2021年以降は休まず参加を続けていたが、今回、初めての欠席だ。現役親方は「体調が思わしくないと聞きました」と、こう続ける。

「稽古総見は本場所の1週間以上も前という日程のせいか、『まだライバルたちと相撲を取るには早い』と嫌う力士も少なくない。白鵬(現宮城野親方)も稽古総見では申し合いはせず、ぶつかり稽古で胸を出すことが多かった。あくまで『横審に力士の状態をチェックしてもらう』という儀式のようなもので、なくても誰も困らないもの。しかし、照ノ富士は大関から序二段にまで落ちた時から満身創痍でありながら、横綱としての責任感が強く、相撲が取れない状態であっても出席し続けていた。よほど足や病気の具合が良くないのかもしれません」

 通算10度目の優勝を果たした先場所は、今年1月場所以来となる15日間皆勤。本人は9月場所出場に意欲を燃やしていたものの、2場所連続皆勤は2022年の5、7月場所が最後。かつて「状態が良くなることはない。(ケガや病気と)うまく付き合っていくしかない」と話していたが、9月場所の欠場もありうる状況。万が一出場しても、途中休場は避けられそうにないか。

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 照ノ富士にはしばらくは土俵に立ち続けなくてはいけない複雑な事情がある。体はとっくのとうに満身創痍で限界を迎えているが、「まだ引退できない理由」とはいったいなにか。照ノ富士はどんな事情を抱えているのか。

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