R.ムーア騎手(23年3月、撮影:高橋正和)

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 現地時間18日、フランス・ドーヴィル競馬場でモルニー賞(2歳牡牝・仏G1・芝1200m)が行われ、道中早め先頭に立った1番人気のホイッスルジャケット(Whistlejacket、牡2、愛・A.オブライエン厩舎)がそのまま押し切り1着。同馬の手綱を執ったR.ムーア騎手は、通算G1・200勝に到達した。

 ムーア騎手は83年生まれ。00年に障害騎手としてデビューし、02年に平地初勝利を挙げる。コツコツと実績を積み、06年英インターナショナルSでノットナウケイト(Notnowcato)に騎乗してG1初制覇を飾ると、同年は182勝で英国リーディングを獲得。以降、凱旋門賞やキングジョージVI世&クイーンエリザベスS、英ダービーなど、数多くのビッグレースを制し、欧州トップジョッキーの座に君臨している。

 日本での騎乗機会も多い。04年京王杯SCのフィートソーファストでJRA初騎乗。スノーフェアリーとのコンビで10年、11年のエリザベス女王杯を連覇したほか、ジェンティルドンナやモーリス、ゴールドドリームなどの手綱を執り、これまでGI・9勝を含むJRA通算143勝を挙げている。