水回りをまとめると、朝の支度や洗濯がスムーズになります。4年前に地元工務店で注文住宅を建てたライターは、キッチンと洗面、浴室が横並びの間取りに。さらにキッチンの奥にワークスペースをつくったことで、家事に加えてテレワークも快適。詳しくメリットを紹介します。

水回りを1階の北側に横並びにした間取りに

筆者は夫とふたり(+犬1匹)で暮らしています。4年ほど前に地元工務店で、延床面積35坪の2階建ての注文住宅を建てました。

上は1階の間取り図です。このように1階には、LDKと小上がりの畳コーナーと水回りがあります。そして、キッチン、洗面、浴室は、北側に一列に横並びにしました。

ちなみに、トイレもすぐ横の階段の下にあるので、水回りはこの場所だけに集中しています。

この間取りにした理由は以下。工務店と水回りの工事をした設備業者から、アドバイスされたのです。

・水回りは1か所にまとめた方が、コストを抑えられる
・水回りを1か所にまとめると、トラブルが起きたときなど、メンテナンスしやすい

工事費が安くなるうえ、将来のメンテナンス面でもメリットがある。そうプロが言うんだったら、そうした方がいいですよね。

また、家づくりの情報収集しているときに「水回りをまとめると、生活動線がよくなる」という話も多かったので、取り入れました。

自分の暮らしに合った間取りであるのを実感

この間取りに住んでみて、生活動線がスムーズだと感じています。

朝起きて、写真手前にある階段を下りてくると、トイレに行き、そのあとは洗面所で歯を磨き、顔を洗い、洗濯機を回します。

その後、隣にあるキッチンに行って、朝食の用意をして…と、ムダな動きがなく、生活の流れのなかに欲しい設備がある感じです。

こちらは、洗面所からキッチンを見たところ。筆者は帰宅したら、洗面所で手を洗いキッチンへ。

仕事柄、汗をかいて服も汚れて帰ってくることが多い夫。リビングに入ることなく洗面に行って、お風呂に入るようになりました。

「水回りをまとめなかったプラン」の見積もりは取っていません。したがって、コスト面でどれだけ安くなったのか、正確にはわかりません。しかし、自分たちの暮らしの流れに合った間取りだな、と実感しています。

キッチンにワークスペース。家事しながら仕事もしやすい

キッチンと洗面所が横並びなので、調理をしながら洗濯ができます。動線が短いので、それだけでも満足なのですが、さらにひと工夫も。

テレワークをしている筆者。いつもキッチンのパントリーの棚をデスクにして、仕事をしています。そこは、横並びになった水回りエリア内のちょうどよい位置。仕事の合間に、調理や洗濯などの家事をスムーズに行えます。在宅ワーカーには便利な間取りです。

洗濯機の終了合図が聞こえるから、干し忘れもなし

じつは、筆者は家事のなかで洗濯がいちばん苦手。以前住んでいた家では、洗濯機がリビングやキッチンから遠かったために、終わった合図に気づかず、干し忘れてしまうこともありました。

しかし、今の間取りだと洗濯機が、キッチンやリビングなどいつもいる場所から近いので、終わったらすぐにわかります。ですから、洗濯物を干すのを忘れてしまうことは、ほとんどなくなりました。

ただし、洗面所はもう1畳広くすればよかった

生活動線や家事動線はとてもよいのですが、限られた幅に横並びにしたことで、シワ寄せがでた部分もあります。

それは浴室とキッチンにはさまれた洗面スペース。ここは2畳しかありません。やっと洗面台と洗濯機を並ぶ幅。それに、玄関側からもLDK側からもアクセスできるよう、扉を2つ設けています(さらに浴室の扉も!)。そのため収納に使える壁が少ししかとれませんでした。

なんとかもう1畳広かったら、壁の収納もかなり増やせたはず。今より洗面所の幅がとれるので、室内干しスペースもつくれて、さらに便利だったと思っています。

そんな後悔はありますが、以前住んでいた家と比べ、家事のストレスが格段に減りました。また、テレワークも快適にできています。水回りを横に並べた間取りにして、よかったと思っています。