長崎原爆から79年… 高校生が描いた原爆の絵で記憶をつなぐ
1945年8月9日に、原爆が長崎へ投下されてから9日で79年になりました。
宇都宮市の県総合文化センターでは、高校生が当時の様子を描いた絵の展示が行われています。
「炎の中で助けを求める女の子」、「赤ちゃんを抱いて叫ぶ母親」。これらを描いたのは、戦争を経験していない広島の高校生たちです。
この絵画展は、新日本婦人の会宇都宮支部が平和の尊さを考えてもらおうと、広島平和記念資料館から絵のデータを借りて毎年、開いているものです。
会場には、原爆ドームにほど近い基町高校の生徒が被爆者の話を実際に聞いて描いた「原爆の絵」の複製が30点展示されています。
また、それぞれの絵の下には、被爆者の証言と制作にあたった生徒の思いが掲載されています。
こちらの作品は、学校の校庭で亡くなった友人たちの骨を拾っている様子で、あまりの悲惨さに何の感情も起きなかったという証言をもとに描かれました。
訪れた人たちは、当時の状況に思いを馳せながら静かに見入っていました。
展示会は、10日まで県総合文化センターで開かれています。