とちぎテレビ

栃木県の最低賃金を決める審議会が5日、宇都宮市で開かれ、10月1日からの最低賃金を過去最大の上げ幅となる50円増額し、時給1004円とするよう栃木労働局に回答しました。

栃木地方最低賃金審議会は、今年度の栃木県の最低賃金を現在の時給954円から50円引き上げ1004円とするよう栃木労働局に回答することを決め、杉田明子会長が栃木労働局の川口秀人局長に答申書を手渡しました。

上げ幅は、物価高などを背景に3年連続で過去最高となり、栃木県の最低賃金の時給が千円を超えるのは、現行の制度になった2002年以降、これが初めてとなります。

厚生労働省の中央最低賃金審議会では7月25日にすべての都道府県の最低賃金を時給で一律50円引き上げる目安額を決定していて、栃木県は、目安通りの増額となりました。仮にそれぞれの都道府県で目安通りに引き上げが行われた場合、全国の平均時給は1054円となり、最高は、東京の1163円、最低は岩手県の943円となります。

栃木県の時給1004円の最低賃金は所定の手続きを経て10月1日から適用されます。