とちぎテレビ

気象庁の統計で、7月の宇都宮の月平均気温は1891年の統計開始以来、最も高かった気温と並びました。県内の気象庁の観測地点では、すべての地点で7月の月平均気温が平年に比べ高くなりました。宇都宮地方気象台に話を聞きました。

県内での気象庁の観測地点のうち、宇都宮、真岡、奥日光では7月の月平均気温が統計開始以来最も高くなりました。そのほかの地点でも統計開始以来2番目、3番目に高いところがほとんどで、平年と比べると「かなり高い」気温となりました。

特に7月29日、佐野では県内では初めての40℃を超え、全国でも3位タイとなる41℃を観測しました。

(宇都宮地方気象台 中根秀行気象情報官)

「この日の佐野は最低気温も高く、日中晴れて気温が上昇した。群馬・埼玉ではこれまであったが栃木は初めてで『とうとう来たか』という感じです」

気象庁の統計を見ると、宇都宮の夏の平均気温はグラフを見れば一目瞭然。1891年の統計開始から一貫して上昇しています。1年の平均気温をみると2020年までの100年間でおよそ2.3℃上昇しています。

また宇都宮の猛暑日の年間日数は、2020年までの10年間でおよそ1日増えたことが分かっています。2023年は年間23日で、今年はこれまでに11日となっています。

毎日気象データを分析している「プロ」に、ここ最近の暑さについて聞いてみると…

(宇都宮地方気象台 中根秀行気象情報官)

「昔は夜はクーラーなしでも大丈夫だったが、今はとてもクーラーなしでは乗り切れない。やはり暑くなったという印象はあります」)

関東甲信地方の向こう1カ月、3カ月の長期予報でも気温が高い傾向が続くとみられていて、熱中症対策が非常に重要です。