とちぎテレビ

自治会への加入が減少傾向にある宇都宮市は1日、加入の促進に向けた条例の制定について話し合う初めての会合を開きました。

この懇談会は「仮称・宇都宮市自治会に関する条例」の制定に向けて幅広い意見を聞くために開かれたもので、大学教授や市議、自治会連合会のメンバーや学生など15人が出席しました。

宇都宮市によりますと、現在市内には784の自治会が組織されていますが、今年4月での加入率は全体で61.2%と減少傾向にあります。こうした状況が続いた場合、住民同士の交流や、自治会が担っている防災や防犯、それにごみ捨てといったまちの環境美化など、公益的な取り組みが減少、または停滞する恐れがあると指摘します。

こうした課題を解決しようと条例を制定するもので、「自治会の意義や重要性」「自治会や地域住民、事業者などの役割」「自治会への支援を市の責務とする」ことを明記するとしました。

委員からは、役員のなり手や後継者不足が深刻で、自治会に入ることでのメリットが伝わっていないこと、若い人が入りにくい雰囲気や、そもそも入り方が分からないとあきらめてしまう現状があるのではないかといった意見が出されました。

この懇談会は11月まで4回にわたって行われる予定で、宇都宮市は来年4月の条例の施行を目指して準備を進めたいとしています。