とちぎテレビ

クマの出没が相次いでいる栃木県日光市で8月1日、小学校にクマが現れたことを想定した警察や猟友会などによる訓練が行われました。

今市警察署が今回初めて企画した訓練には、警察や自治体、それに地元の猟友会などから合わせておよそ100人が参加しました。

はじめに小学校でクマを目撃したという通報を受けた警察官が、日光市や猟友会などと連絡をとるまでの流れを確認しました。

その後、現場に駆け付けた警察官と猟友会のメンバーはグループを作ってクマを捜索します。

クマが見つかると、警察官などが爆竹やパトカーのサイレンを鳴らすなどして山に追い払おうと試みます。

続いてクマが逃げなかったことを想定した訓練も行われました。今回の訓練は、人が生活している市街地にクマが出没した想定であることから、周囲の安全を確保し、警察官の指導のもと、猟友会が模擬銃でクマを射殺する手順を確認しました。

県内では、2024年度に入ってから6月までに、クマの目撃情報が118件寄せられていて、去年の同じ時期と比べると2倍以上になっています。

日光市中宮祠では6月に小中学校の校庭にクマが出没しているほか、日光市足尾町では7月、山林で50代の男性がクマに襲われ頭にけがをしました。

クマは7月から8月にかけて活動が特に活発になるということから警察は注意を呼びかけています。