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《もうスタバで勉強するのやめようかな》

資格試験の勉強中というあるユーザーが投稿した内容が、6月下旬、Xで話題を呼んでいた。投稿者は、座席が半分以上空いているような混雑していない早朝などに、店員から許可をもらい、コンセントのある座席を避けるなどの配慮をすれば、勉強することに問題はないと考えていると一連の投稿で述べている。

この最初の投稿は600万回以上表示されていて、賛否様々な意見が飛び交うことに。投稿者の指摘する通り、カフェで勉強する行為を快く思わない、カフェは勉強の場所ではないなどの意見も散見された。

《家で勉強しなさい。それか図書館で。カフェでの勉強はお店側も他のお客さん 誰からも想定されてない利用の仕方です》
図書館を使いなされー 自分に合わないならスタバの勉強もしては駄目だね。いくら空いてても長居は常識的にね》

一方で、店や混雑状況に配慮している投稿者の利用の仕方であれば全く問題ないとの意見も多数寄せられた。

《スタバのメニューが気持ちばかり少し高めなのはカフェ利用代というのも含まれているからなのではと思っております。混雑時をしっかりと避けて商品を買っている以上 そこの場で法に触れなければ何をしててもその人の自由だと思いますよね…》
《サードプレイスがコンセプトなのでいいと思っている派です。近所のスタバは大学が近いせいかほぼ勉強している人で埋まっていることもあります!心の狭い人もいるもんですね…悲し…》
《カフェで勉強反対の方が多いんですね そこに驚きました。ちゃんとおかわりしたり、周りの方への配慮をしてくださるのなら良いかと思ってました…。カフェで過ごす目的は人それぞれだと思ってたので…自戒します》

また、投稿者のような配慮がある場合に限り、長居することは問題ないが、配慮がない人や非常識な人もいるため迷惑になることがあるといった指摘もあった。

《認識やモラルの無い方が多いからじゃないですかね…》
《混んでなければいいと思います。ただ勉強している人が多いせいでお店に入ることを諦めたことが何度もあります。それだけ覚えていててくれればOKです》
《まぁ、ちゃんと注文しとるならな 無くなっても追加注文無しで居座るのは違うかなって思う》

■大手カフェチェーンの見解は?

そこで大手コーヒーチェーン3社に、カフェで勉強することに対する見解を聞いた。まずは、ドトールコーヒーの見解は次のよう。

「当社としましては、カフェでのお客様の利用目的や方法に関して、チェーンとして制限等は設けておりません。しかしながら、多くのお客様のご期待に応えるため、一部店舗にて90分時間制を導入している場合がございます」

タリーズコーヒーの担当者の回答は次のような形だった。

「基本的には、カフェでお過ごしになる方には“何をしてはいけない”という制限はありません。一方で、他のお客様のご迷惑にならない範囲でお過ごしいただければというところと、店舗によっては2時間制や90分制などのお席の利用時間を一部制限している店舗もございますので、そういった対応はさせていただいてます」

例えば、90分制の場合、ドリンクを買い直せば追加で90分いられるといった対応をしている店舗もあるといい、「それぞれの立地や客層などにより店舗ごとに工夫して、多くのお客様に楽しんでいただけるように行ってます」という。

飲み物1杯でどれくらいの滞在時間が適切かは、食事する人などもいるため特に想定していないといい、「お1人でなく、グループでいらっしゃるお客様も多くいらっしゃいますので、 お話したり休憩するなど様々な楽しみ方があると思います。モラルやマナーの範囲で、それぞれのお客様にお任せしています」

混雑する時間帯としては、ランチタイムや夕方が比較的多いが、立地によって異なるため、店舗ごとに工夫して対応をしているといい、「周りの様子というか、その他のお客様にもご配慮いただきながら過ごしていただければと思います」と、常識的な範囲で自由に過ごして構わないとのことだった。

スターバックスからは回答が得られなかったが、WEBサイト上に掲載された「店内で勉強しても良いですか?」の質問には《店舗によって異なりますので、詳しくは店舗のバリスタ(従業員)にお問い合わせください》との記載がある。

結論としては、少なくともドトールおよびタリーズについては、周囲への配慮がなされていれば勉強しても構わないということのようだ。スターバックスの場合も、発端となったユーザーのように店員から許可をもらっているのであれば、勉強をしても全く問題ないということだろう。