TM NETWORK代表曲『Get Wild』の“音楽的新しさ”。プロも絶賛「シンプルなメロディーをドラマチックに昇華」

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今さら人に聞けないような“音楽の基本”から、制作の裏側や専門テクニックなど“マニアックな知識”までを掘り下げていく『EIGHT-JAM』。

7月21日(日)の同番組では、デビュー40周年を迎えたTM NETWORKの特集が放送された。

【映像】TM NETWORK代表曲『Get Wild』の“音楽的新しさ”

TM NETWORKは1983年に小室哲哉が宇都宮隆、木根尚登を誘い、3人組ユニットとして結成。翌年、シングルとアルバムを同時リリースしデビューをはたすと、革新的なデジタルサウンドで人気が上昇!

アニメ『シティーハンター』のエンディング曲『Get Wild』をはじめ、数々のヒット曲を世に送り出してきた。

今回は、スタジオにTM NETWORKの3人、そして彼らを敬愛する清塚信也、ミト(クラムボン)が登場。その“音楽的新しさ”について深掘りした。

清塚が「シンプルなメロディーをドラマチックに昇華している」と絶賛するのが、TM NETWORKの代表曲『Get Wild』だ。

Netflixで世界的に大ヒット中の映画『シティーハンター』のエンディングテーマに新録音版『Get Wild Continual』が起用され、近年再び注目が集まるこの曲のスゴさとは?

「TM楽曲のスゴいところは、とてもシンプルなテーマ性を次々に展開していくところ。『レ#・ド#・シ』(ミ・レ・ド)というテーマを何度も使い、そこからの展開でドラマを持たせている。逆にすると『ドーレーミー、ドーレーミー』というチューリップの歌のようになってしまう、とてもシンプルな音階だが、TMの手にかかるとここまでかっこいいドラマに」(清塚)

スタジオでは、清塚がこの“小室サウンド”への疑問を本人たちにぶつけることに。

小室いわく、サビで同じフレーズを繰り返すのは「故意的にやっている」とのこと。

楽曲制作時に小室が注目したのは、特定の楽曲で繰り返し使われる短いフレーズ「リフ」。

「リフってリフレインの略みたいなことを聞いて、それが英語で言ったらコーラスパート、日本語でいうとサビに置き換えた。まず(サビの)大体のヘッドアレンジをしてから歌メロを乗っける」(小室)

「リフ」を採用することで、『Get Wild』の特徴的なサビが作られたと話す。

さらに、小室は楽曲を作る際に「報酬欲」を意識しているという。

「メトロノームの4拍子、3拍子が周期的に何回か続くと、人って『次もここで鳴って欲しい』って思う(らしい)。それが来ると『でしょ?』って(満足する)」(小室)

『Get Wild』のサビでは、そんな報酬欲を掻き立てるようなメロディーになっていると明かされると、支配人の古田新太は「聴いている方のご褒美になるのね」と感心していた。