市民らに阿里山鉄道の車内から手を振る頼清徳総統(右から2人目)=総統府提供

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(嘉義中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は19日、今月6日に全線が復旧した阿里山林業鉄路の関連式典に出席し、同鉄道を軸にした観光振興を引き続き推進する方針を示した。旅行会社が外国人観光客を誘致する取り組みについても「歓迎する」と語った。

南部の嘉義市中心部と嘉義県の景勝地、阿里山一帯を結ぶ同鉄道は2009年と15年の台風で相次いで被災し、一部区間で不通となっていたが、6日に全線で運転を再開した。嘉義県の阿里山駅で行われた式典には頼総統の他、翁章梁(おうしょうりょう)嘉義県長らが出席した。

頼総統は、同鉄道を軸にした観光振興を継続することについて、嘉義県市の観光産業を動かし、外国人観光客を引き付けることになると強調した。

また副総統時代に訪れた阿里山のトフヤ(特富野)林道が美しかったことや台湾原住民(先住民)族ツォウ族のタッパン(達邦)集落で原住民料理を食べたことに触れ、これらをつなげれば、同鉄道による観光面での経済効果はより大きくなり、地方に繁栄をもたらすと力説した。

(蔡智明/編集:齊藤啓介)