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 ◇明治安田J1リーグ第20節 川崎F1―1湘南(2024年6月26日 UvanceとどろきスタジアムbyFujitsu)

 川崎FのMF大島僚太(31)が昨年7月1日の名古屋戦以来となる出場を果たした。ホームの湘南戦で今季初のベンチ入りを果たすと、1―1の後半35分から出場。地元ファンの歓声を浴びたものの、そのまま引き分け「勝ってもっと大きい歓声を聞きたかった。途中から出た身としては1点どうにか取れたらな、という感じでした」と振り返った。

 右下腿三頭筋を肉離れした昨年7月から再発や別の箇所の負傷を繰り返した。今年4月には練習試合に出場するほど回復しながら再び離脱。しかし、今回は今月18日の完全合流から復帰にこぎ着けた。

 「楽しさもありつつ、いろんな感情があった。長かったです。手術はしていないけれど、期間としては長かった。結構大変な1年だった」

 後半戦初戦で序盤から優位に試合を進めて先制しながら白星を逃し、チームは15位と苦戦。巻き返しの起爆剤になり得る存在だけに鬼木監督は「まずは自分の持っているものを出すこと。ゲームを冷静に俯瞰して見て全体像を感じながらゲームを動かすこと。最終的にはゲームを決める作業に参加することがチームのエネルギーになるし、彼自身の成長にもつながる」と期待を寄せる。

 「先発復帰?いつになるか分からないけれど、それを目指して頑張りたい」と大島。外から見ているだけでは分からない感覚を取り戻し、可能な限り状態を上げていく。「きょうが1試合目で練習を含めて数をこなしていかないと」。戦列復帰を果たし、ここからは完全復活への道のりになる。