Appleが2024年5月13日(月)にリリースした「iOS 17.5」には「削除したはずの画像が再表示される」という問題が存在することが報告されており、2024年5月20日(月)には問題を修正した「iOS 17.5.1」がリリースされました。この削除画像復活問題について、Appleが海外メディアの9to5Macに対して詳細を説明しています。

Apple elaborates on iOS 17.5 bug that resurfaced deleted photos - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2024/05/23/apple-deleted-photos-resurfacing-explanation/

Appleは、2024年5月13日(月)に「未知のBluetoothトラッキングデバイスの警告」「新たな壁紙」などの新機能を含むiOS 17.5をリリースしました。しかし、iOS 17.5にアップデートしたユーザーからは「過去に削除した画像が復活した」という報告が多数寄せられました。

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Appleも画像復活問題を認識しており、iOS 17.5のリリースから1週間後の2024年5月20日(月)には「データベース破損により削除した写真が写真ライブラリに再表示されることがまれにある問題」を修正したiOS 17.5.1がリリースされました。ただし、この時点ではAppleは問題の詳細を明らかにしていませんでした。

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その後、Appleは海外メディアの9to5Macに対して画像復活問題の詳細を説明しました。画像復活問題の発覚当初は「iCloudの画像バックアップ機能『iCloud 写真』の不具合ではないか」という臆測が飛び交っていたのですが、AppleはiCloud 写真が問題の原因ではないと主張。改めて「デバイスのデータベース破損」が問題の原因であると強調しています。

海外掲示板のRedditにはiOS 17.5の画像復活問題に関連して「友人に売ったiPadに、売却時にデータを削除していたにもかかわらず、削除済みの画像が表示されてしまった」という報告(記事作成時点では削除済み)も寄せられていました。この投稿について、Appleは「適切なコンテンツ削除を実施していれば画像は再表示されないため、(売却済みiPadでの画像復活と今回のバグを関連付けるのは)誤りである」と主張しています。



また、Appleはデバイスから画像を含むコンテンツを完全に削除する方法として、以下の手順を案内しています。

まず、設定アプリ開いて「一般」をタップ。



画面を下方向にスクロールして「転送またはiPhoneをリセット」をタップ。



「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップすればコンテンツが削除されます。



なお、iOS 17.5へのアップデート後に画像が復活した場合、iOS 17.5.1へのアップデートを適用しても画像は削除されず、手動で削除する必要があるとのこと。また、Appleは画像復活問題について「影響を受けたユーザーは少数にとどまる」と主張しています。