仏俳優ジェラール・ドパルデューさん。ベルギー・ブリュッセルで(2018年6月25日撮影)。(c)THIERRY ROGE / BELGA / AFP

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【AFP=時事】著名イタリア人パパラッチが、フランス人俳優ジェラール・ドパルデュー(Gerard Depardieu)さん(75)にローマで暴行されたと訴えている。イタリアのメディアが21日、報じた。ドパルデューさんの弁護士は、同伴者を守ろうとしただけと主張している。

 伊日刊紙メッサジェロによると、「パパラッチの王」として知られるリノ・バリラーリ(Rino Barillari)さん(79)は、ドパルデューさんの写真を撮影しようとしたところ、顔を3回殴られたと訴えている。

 バリラーリさんは同紙に対し、ローマ中心部のベネト通り(Via Veneto)にあるバーで同日午後、ドパルデューさんとパートナーの女性にアプローチしたところ「顔を3回殴られた」と主張。「まずは病院に行って、彼のことは後で対処する。警察に通報するつもりだ」としている。

 バリラーリさんは、最初にパートナーの女性が撮影を阻止しようとしてきたと話している。

 女性は警察に通報した。ドパルデューさん側の弁護士によると、女性はバリラーリさんから乱暴に押しやられ、腕で胸を触られたとしており、警察には「痛みはまだある。彼は極めて乱暴だった」と話したという。

 同弁護士は、二人の間に割って入ろうとしたドパルデューさんが足を滑らせ、バリラーリさんの上に乗ってしまったと当時の状況を説明。また、バリラーリさんについては「写真だけでなく、攻撃的な手法についても広く知られている」とも述べた。

 AFPがバリラーリさんに電話取材を試みたところ、病院にいて話せないと返答があった。

【翻訳編集】AFPBB News

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