杉咲花

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 フジテレビの月10ドラマ「アンメット〜ある脳外科医の日記〜」(カンテレ制作)が評判を呼んでいる。ドラマの評価もさることながら、たびたび入る食事シーンが絶賛されているのだ。

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【写真をみる】絶賛される「食事シーン」って? 杉咲花の“食いっぷり”がスゴイ

「アンメット」の主人公は脳外科医の川内ミヤビ(杉咲花=26)。彼女は交通事故の後遺症で記憶障害となり、過去2年間の記憶を失った上、新たな記憶は翌日には忘れてしまう。それゆえ詳細な日記を綴り、早朝それを読み返すという毎日だ。そこに現れた米国帰りの脳外科医・三瓶友治(若葉竜也=34)とともに患者を救いつつ、自分自身をも再生していくというヒューマン医療ドラマだ。

杉咲花

 民放ディレクターは言う。

「一見すると希望に満ちたストーリーのようですが、内容はかなり重い。それを打ち消すようにたびたび入る食事シーンが、一服の清涼剤の役割を果たしています。それも料理ではなく、ヒロイン・杉咲花の食いっぷりが注目されています」

 SNSにはこんな声が上がっている。

《アンメット制作陣、杉咲花ちゃんの食事シーンを毎回入れてくれてありがとうございます。アンメット、今期で1番好き〜。杉咲花ちゃんがかわいすぎる。》

《花ちゃんの食事シーンが、観ていて凄く癒やされます。こんなにも美味しそうにまた可愛く食べる女性って、めったにというか、本当になかなかいない。》

《医療ドラマと食事の組み合わせ、辛い思いをし終えた人が辿り着く達観した強さって感じがしてとてもいいですよ、杉咲花ちゃんの食事シーンが沢山あるのありがたい、彼女の食べ方、とても生きてるって感じがするので、COOKDOの時から》

「杉咲の食べっぷりを見て、かつて放送された『Cook Do』(味の素)のCMを思い出す人が多いようです」

進化した食いっぷり

 合わせ調味料Cook DoのCMに彼女が出演していたのは2011年から17年にかけて。回鍋肉はじめ、赤麻婆&黒麻婆、青椒肉絲、麻婆茄子、豚肉ともやしの香味炒めなどに出演した。“食欲全開”の言葉と共に、ぐっさんこと山口智充(55)演じる父、モデルで女優の菜木のり子(57)演じる母とともに、杉咲は大口を開いて、奪い合うように豪快に中華料理を食べていた。

「セリフもほとんどなく、ほとんど咀嚼音のみで食べまくるというCMは、下手をすれば不快に思われるものですが、このCMは今も名作とされています。CMがスタートした頃、彼女はまだ中学生でしたが、その食いっぷりの良さと可愛さが注目され、次々と出演作を増やしました。そして今回、『アンメット』では大口を開いて豪快に頬張る演技を復活させた上、頬張りながらもきちんと台詞を言う演技力が高い評価を受けています」

 もともと演技力に定評のある杉咲だが、さらに進化しているということか。ちなみに、初回の放送では同僚たちと行った居酒屋で、彼女は一人、焼き肉丼をかっ込んでいた。

「意図的に食べるシーンを多く入れているように見えますね。もしかするとストーリー上、彼女の記憶と食べることがリンクするのかもしれませんが、すでに彼女の食事シーンはこのドラマに欠かせなくなっています。Cook DoのCMを覚えている人もいまだに多いので、彼女の食べっぷりの良さは話題になるという狙いもあったでしょう。見事に当ったと思います」

 食事シーンが話題になるドラマは珍しいのだろうか?

バラエティ番組も注目

「グルメドラマですが『孤独のグルメ』(テレビ東京)の松重豊の食べっぷりの評価は高いですね。古くは『寺内貫太郎一家』(TBS)の食事シーンは番組の名物でした。小林亜星や加藤治子、樹木希林、西城秀樹、浅田美代子らが食卓を囲んでいる中、険悪な雰囲気となって、小林と西城の親子が大げんかを始め、そんな中でも希林さんは黙々と食べ、御飯のおかわりは茶碗から茶碗へとキャッチボールのように空中を舞う……今では怒られてしまうでしょうね。ともあれ、『アンメット』のようなシリアスなドラマで食事シーンが話題になるのは珍しいかもしれません」

 そんな杉咲に目を付けるのは、やはりバラエティ番組スタッフだ。

「現在、食べっぷりの良さではギャル曽根(38)とマツコ・デラックス(51)が両横綱ですが、新たなクイーンとして彼女の名前が浮上しています」

 もっとも、杉咲自身は「欲張りではありますが、そんなに大食いではありません」と否定したこともある。

「主役級の女優ですから、さすがに大食いのオファーはしないと思いますが、あの食べっぷりは大きな武器です。番宣などでバラエティ番組に出演する際は、食べっぷりをフィーチャーした企画でおもてなしする可能性はありますね」

デイリー新潮編集部