「体型いじりなんてひどい」「もっと考えて発言して」など、批判が殺到したハライチ・岩井勇気

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お笑いコンビ・ハライチ岩井勇気(37)が5月9日、テレビ番組で共演経験が多い野呂佳代(40)の体格について自身のXに投稿したところ、批判が殺到し炎上した。翌10日、その投稿は削除されたが、複数のメディアに取り上げられたことから、依然として収束する気配を見せていない。

事の発端は、岩井勇気が5月9日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に出演した野呂佳代と土屋アンナ(40)が並ぶ画像をXに投稿し、「野呂さんでかいなー」とコメントしたことだった(現在は削除済み)。これに対して野呂本人は「そおですか?? 明日からまた食べるロケ行きますけどねw」と返し、岩井が「見つかった! 食べるロケじゃないロケも食べてるからなぁ」と応酬するなど、一昔前のバラエティ番組のようなやり取りが繰り広げられた。しかし、この投稿には「体型いじりなんてひどい」、「岩井さんならもっと考えて発言してほしい」など多くの批判が寄せられた。さらに、批判を受けて投稿を削除したことについて、「無言で削除してその後謝罪することもなく、このままほとぼりが冷めるのを待つだけか」、「炎上して消すなら最初から投稿するな」といった声もあがっている。

この炎上が広がってしまった背景には、“容姿いじり”対する風潮の変化が挙げられる。かつてはバラエティ番組で容姿をネタにすることは一般的だったが、近年ではSNS上で体型や外見を揶揄するような発言が問題視されるケースが増えているからだ。

お笑いコンビ・オードリーの若林正恭(45)は、2021年7月放送の『あちこちオードリー』(テレビ東京)で、自身がMCを務めるバラエティ番組などでは“容姿いじり”がウケないことを明かしている。この時のゲストはベテラン女性お笑いコンビのオアシズだったが、彼女たちがコンビを結成した1990年代はバラエティ番組での容姿いじりが当たり前で、自分たちもそれを武器にして笑いを取っていたという。だが、若林は「今の現場では、もうウケないんですよ」と複雑な表情を浮かべ、スタッフもそのような発言に不安を感じているのが手にとるように分かると語っていた。これらのことから、過去に笑いとして許されていた“容姿いじり”は、SNS時代の到来によって許されない行為となりつつあることがうかがえる。お笑い芸人にとっても、ネタと倫理の間で葛藤が生じる難しい時代になっているようだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)