くにまる食堂内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。

今週は、『せたがや内科・神経内科クリニック』院長の久手堅司先生に「この時季の肩こりと腰痛」というテーマで話を伺った。

久手堅先生曰く、この時期の肩こり・腰痛は日本人の自覚症状の中で最も多いものだそう。肩こり、腰痛を訴える原因の1つには自立神経の乱れが考えられるという。肩こりや腰痛は現代病とも呼ばれ、本来S字であった人間の脊髄が家事や仕事、パソコン・スマートフォンなどの使用により、頚椎のカーブが真っすぐになってしまうストレートネック状態となり、血流の流れやリンパ液の流れが悪くなることが原因の一因であると考えられているようだ。そんな「肩こり」と「腰痛」の対策を久手堅先生に聞いた。

野村邦丸「肩こりとか腰痛の辛い症状をお持ちの方も、お医者さんにかかるまではないんだけど、やっぱり気になるなという方は多いと思うんですよ。そういう方に先生お勧めはありますか?」

久手堅司「簡単にできる方法がありまして、肩こりの場合は骨格の歪み。骨格の歪みというと難しいですけど、「頭と首と目の歪み」に原因があって、その場合は、耳が引っ張ると意外に改善されるところがあって、「耳引っ張り」ってどんなことするかというと、耳たぶを軽く引っ張ったり、少し持ち上げて横に広げて、そのままキープ。あとは耳たぶを持ったまま前に回したり、後ろに回したり、動かす。あとは右耳を上に左耳を下にして斜めに引っ張る。で、こんどは反対側に引っ張る。試してみるといいと思います」

邦丸「食事に関しての話なんですが、自律神経が集まっている腸内環境を整えると、自律神経は整えられるということになりますか?」

久手堅「そうですね。脳と腸は自律神経を介して連携しており、身体の機能を調整していて脳腸相関と言われているんです。この脳腸相関は脳と腸がそのまま関係しているということなので、腸の状態が悪ければ、脳、自律神経の状態も悪いということになりますので、腸内環境を整えることが脳、自律神経にとっても良い影響になりますよってことになります。じゃあ、どうする方法があるかっていいますと、腸内環境を整える食品として、善玉菌の栄養になる食物繊維の豊富なきのこを取っていただいたりすることですね。食物繊維は便のカサを増して腸の老廃物の排出を促したり、善玉菌の餌となって善玉菌を育てたり増やしたりすることで、腸材環境を整えることができます」

邦丸「きのこの食物繊維は皆さんご存知の方が多いかもしれませんが、きのこにナイアシンというものも含まれているという、これちょっと教えてもらえますか?」

久手堅「ナイアシンはビタミンB3とも言いまして、血管を広げて血行を促す作用があります。血行不良は肩こりや腰痛の一因にもなりますので、ぜひ取ってみましょう。この他に、きのこにはビタミンB1も大く含まれていたり、ビタミンB群も抱負に含まれており、糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠にビタミンB群は必要になってきます。この循環系、消化系、神経系の働きを促進するなどの働きがありますので、ぜひ積極的に取っていきましょう」

邦丸「気になってる方は「耳引っ張り」しながらきのこを食べるといいのかな(笑)」