村田諒太、現役時代の「不倫相手を泥酔DV」傷害罪で起訴されていたら? ジム関係者に聞く「世界戦の行方」
直撃に答える村田諒太(写真・梅基展央)
4月8日、本誌は、元ボクシング世界王者・村田諒太が過去に不倫相手であるA子さんに、暴力をふるっていたことなどを報じた。証言者はA子さんの親友で、長きにわたり、村田との交際についてA子さんから相談を受けていた、Bさんだ。
「2016年の夏ごろから、村田はA子を“彼女”として見るようになりました。実際、A子とつき合う前にも別の不倫相手がいて、周囲に平然と紹介するなど“公然の秘密”だったので、彼の試合会場でもA子は受け入れられていたんです。
そんななか事件が起きたのは、2018年5月15日に、村田がA子を連れて行った食事会でのこと。深夜に男女計7人で、二次会のカラオケ店に行ったそうです。泥酔していた村田は、A子が別の男性の隣に座って話しているのを見ると突然、激昂し、A子の見えないところから後背部を思いっきり蹴ったんです。
A子は倒れて動けなくなり、場は一瞬にして白けて、お開きになったと。しかし、村田は謝りもせず、真っ先に店を飛び出したと聞いています。その場に一緒にいた女性や連絡を受けた私は、A子に『警察に話したほうがいい』とすすめました」
Bさんは、村田とA子さんの事件直後のLINE画面を見せてくれた。そこには、村田が怒りにまかせ、A子さんを罵倒する内容や「結構フルスイングやったからな」と、“蹴り”によるDVを認めるメッセージが残されている。
A子さんは、村田が近いうちに試合を控えていることを考え、この一件を警察に相談することはなかったという。実際、村田は2018年10月に米ラスベガスで、世界王者の防衛戦をおこなっている。
「それでも何か記録は残したほうがいいと思って、A子にアザの写真や村田とのLINEのスクリーンショットなどを送ってもらい、私がこれまで保管していました。その日の村田は、一緒にいた男性の肩を“遊び”で殴り、大きな青アザができたそうです。A子も2〜3週間は『蹴られたところが痛い』と話していました。
このとき以外にも、ほかの男性と話すA子にやきもちを焼いて、酔った村田が側頭部を平手打ちしたことがあったり、交際がもつれると『ニーチェはこう言ってるからお前は間違っている』といった罵倒する長文LINEをA子に送ることがしばしばあったと聞いています。
本気で惚れていたA子は、村田を守るために黙っていましたが、これらが明るみになっていれば、彼のボクサー人生は続いていなかったはずなんです」
この村田の暴力について、SNS上では、
《不倫と言うか女性への暴力が 終わってる 女性にプロボクサーが暴力って 女性をナイフで刺してるのと 変わらないからね》
《選手としては良かったのにプライベートと人柄は残念でしたね あとプロ格闘家の暴力は警察に被害届を出しましょう。病院に行くことも忘れずに!》
《村田諒太不倫ですか。。。応援してたのにな。不倫は認めて暴力は認めないってことかな?》
など、五輪金メダリストでもある“英雄”の一面に、失望する声があがっている。
過去には、現WBAスーパー・WBC世界ライト級統一王者のプロボクサー・寺地拳四朗が、2020年7月に酒に酔って都内のマンション敷地内に不法侵入し、他人の車を破壊させる不祥事を起こしたことが、同年11月の「週刊文春」による報道で発覚。12月の防衛戦が中止になった。さらに、JBCから制裁金300万円、3カ月のライセンス停止、そして6カ月の社会奉仕処分を下された例がある。
あるプロボクシングジム関係者は「当時、女性が被害届を出していたら、世界戦はなかったかもしれない」とし、こう続ける。
「JBC(日本ボクシングコミッション)のスタンスは、基本的には起訴された場合、倫理委員会に処分を諮問し、その答申結果で処分を決めます。かりに傷害罪で起訴の場合は、数カ月から1年のライセンス停止になるかと思われますね。その場合にはその間、海外とはいえ試合はできません。
数カ月の停止の場合でも、基本的には練習も大っぴらにできないので、もしかりにライセンス停止処分になれば、実質的には10月の世界防衛戦はできなかったでしょうね」
告発に、村田はKO寸前だ。