Creepy Nuts『Bling-Bang-Bang-Born』世界的大ヒットの裏側 「想像を超える展開が…」制作秘話明かす

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今さら人に聞けないような“音楽の基本”から、制作の裏側や専門テクニックなど“マニアックな知識”までを掘り下げていく『関ジャム 完全燃SHOW』。

3月17日(日)の放送に大木伸夫(ACIDMAN)、Awich、DJ松永(Creepy Nuts)、こやまたくや(ヤバイTシャツ屋さん)が集結。今話題の大ヒット曲の裏側について熱いトークを繰り広げた。

『Bling-Bang-Bang-Born』が世界中で大ヒット中のCreepy Nuts。

アニメ『マッシュル-MASHLE-』のオープニング曲として今年1月にリリースされると、世界のチャートでは、なんとテイラー・スウィフトを抜いて最高2位にランクイン! 海外のHIPHOPチャートでも世界10カ国以上で1位を獲得した。

さらに、TikTokではこの楽曲を使用した「#BBBBダンスチャレンジ」が世界的に大バズリ!

じつはこの楽曲、ダンスナンバーの王道である4つ打ちではなく、「ジャージークラブ」というジャンルの1小節に5つのキックが打たれるリズムが特徴。クセになるトラックと、R-指定の呪文のようなリリックが中毒性を生み出し、世界中で空前の大ヒットを記録している。

この大ヒットについて、DJ松永は「狙って作れるもんじゃないし、コントロールできない」「マジで全部、結果論だった」といい、本人たちも予測していない事態だと話す。

また、『Bling-Bang-Bang-Born』は「トラック」から作り上げた楽曲だという。

「トラック」とは、リズムや伴奏だけのボーカルが入っていない状態の音源のこと。その制作秘話とは?

「ラテンっぽいリフ作りたいなと思って、チェンバロとカリンバとピアノを3つ重ねてジャージークラブにしようと思って、5つ打ちを乗っけてみたいなやつを1ループで引き伸ばして、R-指定に投げて…」(DJ松永)

DJ松永がリズムと伴奏だけの簡易的なトラックを何度もループさせた7、8分の長いデモ音源をR-指定に送る
→R-指定が自由にラップやメロディラインを歌いDJ松永に返信
→DJ松永が再構築しR-指定に返す

このようなキャッチボールを何度も繰り返し、楽曲が完成したとのこと。

さらに、「自分で構成を決めて、展開を決めて作ったりもするんですけど、そうするとその範囲内でしか書けない」とDJ松永。「彼(R-指定)も作曲力がある。だいぶ自由にすると俺が想像もしないような展開が生まれる。お互いに事故(想像を超える展開)待ちで何回もラリーする」と、Creepy Nutsの楽曲制作の裏側を明かした。