女子高生ビキニ選手・小池星蓮「あの子なに?って感じで見られます」 真っ黒に日焼け、お弁当は鶏むね肉...「舞台のキラキラ感が大好き」
フィットネス・小池星蓮 インタビュー 前編(全2回)
フィットネスシーンで注目されている女子高生がいる。2023年9月に開催された最高峰のボディコンテスト「2023 オールジャパン フィットネス チャンピオンシップス」(JBBF主催)に最年少出場を果たした小池星蓮(せれん)さんだ。17歳の高校2年。フィットネスに出会うまでは、「夢中になれるものがなかった」と語る彼女は、なぜボディメイクに目覚めるようになったのか? 小池さんが日々トレーニングに励んでいる神戸市内のジムを訪ねた。
ビキニフィットネスに挑戦している高校2年の小池星蓮さん 写真/本人提供
* * *【きっかけは母からの誘い】
ーーフィットネスに出会うまでにスポーツ経験はありましたか?
小池星蓮(以下同) 小学生の時は空手や卓球、水泳などをやっていて、どれも好きだし、得意でした。でも、中学校で部活に入るとなるとなんか縛られる感じがあって......。廊下で先輩に会ったらちょっと変なあいさつをしなくちゃいけなかったり、部活の雰囲気も苦手だったりして、中学時代はスポーツをやめていたんです。だから中学1年から高校1年の夏まで、青春の思い出はありません(笑)。
高校1年の夏休みからトレーニングを始めた星蓮さん 写真/本人提供
ーー高校1年の夏に出会ったのが体を鍛えてボディメイクをするフィットネス。
トレーニングジムに通っていた母が夏休みなのに毎日家にいる私を見かねて、「ジムなら時間をつぶせるから一緒に行く?」と誘ってくれたのがきっかけでした。部活の空気感が苦手な私でもひとりで黙々と行なうトレーニングは合っていて、どんどん楽しくなっていったんです。
ーージムに初めて行ったのが高校1年の8月末で、翌年2月にはすでに「マッスルゲート」(ゴールドジム主催の初心者向けボディコンテスト)の兵庫大会に出場していますね。
もともと学級委員やクラスの代表として何かを発表する役割に立候補したり、人前に立つのは好きだったので、ウーマンズレギンス(※)に出てみようかなって。でも、その時はそこまで自分を追い込むというほどではありませんでした。
※タンクトップとレギンスなどを着用して比較的気軽に参加できる「マッスルゲート」のカテゴリーのひとつ
星蓮さんをジムに誘ったのは母の夕紀さん(左)
ーー本格的にのめりこむようになったきっかけは?
「マッスルゲート」兵庫大会が終わった頃、「オールジャパン ジュニアフィットネス チャンピオンシップス」(JBBF主催)という23歳以下の全国大会があって、優勝すれば世界選手権に行けると知って、がんばってみようかなって。カテゴリーもレギンスからビキニフィットネスに転向。練習メニューを一新して強度も上げて、食事もタンパク質中心にたくさん食べるようになりました。
ジムの一角でインタビューに応える星蓮さん
ーー星蓮さんはまだ高校生。学校生活との両立は難しいですか?
学校は誘惑が多いですね(笑)。減量期のお弁当は鶏むね肉100グラム、お米100グラム、あとはちょっとのお芋とブロッコリーなどの野菜がメインなので、友だちのごはんがうらやましくなる時もありました。でも、冬はシーズンオフ。休み時間ごとにパンやチュロスを食べまくってますよ(笑)。そのほかの学校生活は普通ですよ。毎日放課後にジムに行くくらいです。
ーーフィットネス競技といえば日焼け。真っ黒に日焼けすることに抵抗は?
夏場は学校で半袖の白いポロシャツを着るので(肌との)対比がヤバいですよ。それなのに顔は焼いてないから「あの子なに?」って感じで変な人みたいに見られるんです(笑)。ただ、私はあんまり周りの目は気にしないタイプなので大丈夫です!
ーー海やプールに行って水着を着ても目立ちそうですね。
夏場は初めての減量期で体力もメンタルも落ちていたので、プールなんて行ってる余裕はありませんでした。2024年以降はもっと気持ちを安定させられるようにがんばりたいですね。
週7回、ジムでトレーニングを行なっている
ーー2023年7月15日のJBBFデビュー戦の兵庫県ビキニフィットネスオープン大会ではビキニフィットネス23歳以下級で優勝、同163センチ超級で3位となりました。
23歳以下級は私しか出場者がいなかったので堂々とできたましたが、163センチ超級ではプレッシャーがズドンと乗っかって、感情があふれてステージ上で涙が止まらなくなってしまい......。
7月30日の「オールジャパン ジュニアフィットネス チャンピオンシップス」では準優勝。この大会を優勝することを目標にがんばってきたので、表彰式後、本当に悔しくて賞状やメダルをスーツケースにグチャグチャと詰めて、泣きじゃくりながら帰りました。最初の頃はなんだか泣いてばかりでした。
「オールジャパン ジュニアフィットネス チャンピオンシップス」は準優勝だった 写真/本人提供
ーー準優勝で世界選手権出場は逃したものの、9月15日、JBBF最高峰の大会「2023 オールジャパン フィットネス チャンピオンシップス」の出場権を獲得。最年少出場を果たしました。
同じビキニフィットネスのカテゴリーで「オールジャパン」8連覇を達成している安井友梨さんとかトップ選手がたくさん出場していますし、審査員や観客も有名な方ばかりでこれまで出ていた大会とは雰囲気が全然違いました。
そんな大会に出られたことがまずうれしかったし、母にも「楽しかった」と報告したんですけど、やっぱりポイントをひとつもとれずに予選敗退......というか、審査員に見てすらもらえなかったんです。実力が伴ってないからそれはそうなんですけど、やっぱりすごく悔しくて。次回は審査員にちゃんと見てもらえるようにがんばりたいですね。
食事面など夕紀さんのサポートを受けながら大会に挑んでいる
ーー来シーズンの目標は?
目標は2024年こそジュニアで優勝して世界選手権へ行くことです。そのためにはトレーニングや減量面もそうですが、前回ズタボロだったメンタル面をまず鍛えたいです。
ーー将来はフィットネス関連の仕事を考えているんですか?
いえ、それはまだ全然考えてません。あくまでも今、一生懸命やっているだけ。この先はどうなるかわかりません。
ーーあらためてビキニフィットネスの魅力を教えてください。
普段の生活だったら絶対にすることのない髪型や濃いメイク、高いヒール、華やかなビキニで、舞台上に立って笑顔でポージングするのが本当に楽しいんです。他のカテゴリーとはまた違った、女性らしいキラキラ感に包まれる瞬間がたまらなく好きです!
2024年は東京で開催される世界選手権出場が目標 写真/本人提供
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撮影協力/ゴールドジム