吉田洋一郎が斬る
「ゴルフのそれって本当ですか?」


photo by Kishimoto Tsutomu

世界各国の一流インストラクターから最先端のゴルフ(レッスン)メソッドを学んできた吉田洋一郎氏が、アマチュアゴルファーの「それって本当?」「正しい方法って何?」といった疑問や悩みを解決していく動画レッスン連載。第5回は、「スイングの軸がよくわからない」という悩みについて答える――。

連載◆第5回
Q.スイングの「軸」と言われてもピンときません!

A.垂直軸と前後軸、2つの軸を意識しよう

 スイングの「軸」という言葉、よく耳にするが、わかるようで、よくわからない。

 スイングの連続写真などを見ながら軸について言及すると、地面に垂直に突き刺さった1本の棒や、前傾した背骨に沿った軸を想像しがちだが、これは誤解を招きやすいイメージだと吉田プロは言う。

 3次元的な動きであるゴルフスイングは、上記のような「垂直軸」だけでなく、胸から背中を前後に突き刺すような「前後軸」での動きも同時に行なわれており、その両方を意識することが重要だ。

 前後軸運動は、正面から見て両肩が円を描くような動きで、パターのように深く前傾した状態での胸郭の動きを意識するとイメージしやすい。そして実際にスイングするうえでは、垂直・前後の2つの軸の動きを連動させることが大切になる。

 これを体得するには、まずはクラブを持たずに行なうシャドースイングから始めたい。「前へならえ」の姿勢から前傾し、両腕の間隔を変えずに手が「真っすぐ」動くように胸郭を動かして前後軸の動きを体感するといい。

 腕が腰の高さまで上がったら、そこから股関節の回旋がスタートし、トップに達する。胸郭と股関節それぞれの動きを理解し、スムーズに連動させることが肝心だ。