現地時間の2023年11月30日に納車が始まったテスラのEVピックアップトラック「Cybertruck(サイバートラック)」に、水中走行を支援する「Wade Mode(ウェイドモード)」という隠し機能があることが報告されました。



Tesla Cybertruck Owner Discovers Unexplained ‘Wade Mode’ Buried in Settings

https://www.thedrive.com/news/tesla-cybertruck-owner-discovers-unexplained-wade-mode-buried-in-settings

Tesla Cybertruck has a feature to help with driving through water

https://www.teslarati.com/tesla-cybertruck-wade-mode/

Cybertruckは「トラックよりも実用的でスポーツカーよりも優れたパフォーマンス」をうたい、2019年11月に発表されたEVピックアップトラックで、カクカクした近未来的な見た目が話題を呼びました。以下の記事で、2023年11月30日に開催された納車イベントでテスラが披露したCybertruckの性能の高さを示す公式動画をチェックできます。

ついにテスラがピックアップトラック「Cybertruck」を納車開始、銃撃をガード可能&ポルシェ911より「ポルシェ911をけん引したCybertruck」の方が速いなど驚異的性能で約900万円から - GIGAZINE



Cybertruckの納車が話題となる中、テスラ愛好家のNic Cruz Patane氏が、Cybertruckに「ウェイドモード」と呼ばれる機能が隠されていることをX(旧Twitter)で報告しました。「Wade」という単語には「川やぬかるみを渡る」という意味があるため、ウェイドモードは川や水たまりなどを渡るための機能と思われます。

Patane氏が投稿した写真を見ると、オフロードの設定メニューと思われるインフォテインメント画面の下部に、「Wade Mode」という項目があることが確認できます。説明には「水の中を走行するときに車高が上がり、バッテリーに圧力がかかります」と記されています。



納車イベントではCybertruckのけん引能力や加速性能、防弾性能などをアピールされたにもかかわらず、水中走行機能については言及されませんでした。しかし、Cybertruckの公式動画を見ると、ちらっとではありますが川を渡るシーンが確認できます。

CYBERTRUCK - YouTube

また、マスク氏は2022年10月に「Cybertruckは一時的なボートとして機能するのに十分な防水性を備えているため、川・湖・さらに波があまり激しくない海さえも横断できます」とXに投稿しており、Cybertruckが水中走行可能になることを示唆していました。



乗り物専門メディアのThe Driveによると、アメリカのEVメーカーであるRivianが発売したピックアップトラックのRivian R1Tも車高を上げて水深3フィート(約90cm)の水中を走行可能であるものの、「バッテリーを加圧する」という機能については言及していないとのこと。The Driveは、「EVのバッテリーは通常、すでに水から密閉されているため、Cybertruckが想定しているオンデマンド加圧には疑問が残ります」と指摘しました。