ひと皿で間違いなく満足のボリューム/料理/上島亜紀 撮影/木村 拓

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肉も野菜もたっぷり食べられる人気のご飯といえば、ビビンバ。

【画像を見る】炊飯器ひとつでごちそう感満載! パエリャ&中華おこわ

甘辛の味つけがほどよくて、野菜が苦手な子どももこれならぺろりと食べちゃう!なんて声も、多く聞かれます。

家庭で作る場合は、フライパンやホットプレートで炒めご飯にして「ビビンバ風」を楽しむことが多いようですが、今回ご紹介するのは、なんと「炊き込みビビンバ」!

炊飯器におまかせだから、火を使わずにできちゃうんです。

▶︎教えてくれたのは

上島亜紀さん

料理研究家。食育アドバイザーやジュニア・アスリートフードマイスターの資格を持つ。簡単につくれるアイディア満点の家庭料理のレシピが人気。

■牛肉にしっかり下味をつけておくのがポイント

肉たっぷりの炊き込みご飯をおいしく作るコツは、ずばり、「肉に下味をしっかりつけておくこと。肉のおいしさが凝縮されて、パンチのある仕上がりになるんです」。

あとは、野菜と一緒にお米に入れ、合わせ調味料を入れて炊くだけ。炒めたりする必要もないから、火を使わずにラクチン! 洗い物も少なくてすみます。ひと皿でボリュームも栄養も満点だから、他のおかずを作らなくても充分♪ おいしい炊き上がりを待つ間に他の家事をやったり、ひと休みしたり、有意義に時間を過ごせます。

■ごま油の後入れで、隠れたお悩みも解決!

ご飯が炊き上がったら、後入れの豆苗と、ごま油を入れて混ぜれば完成。

え? ごま油は炊く前に入れないの? と思った人、実は、これもラクワザなんです。

風味のいいごま油入りの炊き込みご飯は、おいしいけれど、作ったあとがめんどう。炊飯器のふたや蒸気口にいつまでもごま油の香りが残って、気になったことはありませんか? 翌日白米を炊いたのに、どことなくごま油の香りが。。。いいにおいとはいえ、気になりますよね。後入れなら、そんな心配はなし。炊き上がりのアツアツに少量ごま油を回しかければ香りがいっそう立って、食欲をそそります。

それでは早速作り方をご紹介♪

炊き込みビビンバ

材料(4人分)

牛切り落とし肉……200g

下味

おろしにんにく……小さじ1

しょうゆ……大さじ1

砂糖 …… 大さじ1⁄2

粗びき黒こしょう…… 少々

もやし……1⁄2袋(約125g)

にんじん……1⁄2本(約100g)

しめじ……1パック(約100g)

豆苗……2⁄3袋(約100g)

米 ……2合

白いりごま……適量

合わせ調味料

しょうゆ、酒……各大さじ2

砂糖……大さじ1

ごま油

一緒に炊く具

後入れする具

作り方

1 具の準備をする

もやしはあればひげ根を取る。にんじんは4cm長さの短冊切り にする。しめじはほぐす。豆苗は2cm長さに切る。牛肉は食べやすい大きさに切り、下味をもみ込む。

2 具をのせて炊く

米は洗ってざるに上げ、水けをきる。炊飯器の内釜に米、合わせ調味料を入れて2合の目盛りまで水を入れ、混ぜる。にんじん、もやし、しめじ、牛肉の順に入れ、炊き込みご飯モード(なければ普通炊きモード)で炊く。

3 混ぜて盛りつける

炊き上がったら豆苗、ごま油小さじ1を加えて混ぜる。器に盛 り、白いりごまをふる。

※1人分468kcal / 塩分2.1g

ごま油が食欲をそそり、彩りもきれい。何より肉、野菜ともにたっぷり入っているのがうれしい、ごちそうご飯の完成です。

辛味を加えていないので、子どもも一緒に食べられるのもポイント。

大人はコチュジャンやキムチで味変して楽しみましょう!

調理/上島亜紀 撮影/木村 拓 スタイリング/しのざきたかこ 栄養計算/スタジオ食 

文=田久晶子