脂肪がつきやすく食欲も増える!? ダイエットの妨げになる″健康的な″食品TOP3
新刊「自然やせ力」が発売3カ月で4万部を突破し、人気沸騰中の養生ダイエットコンサルタント・Elly氏のYouTubeチャンネル「Ellyのボディメイクチャンネル・養生ダイエット」。今回の動画では、ダイエット中に摂り入れると猛烈に太る「健康的な食品TOP3」を紹介する。


この記事はYouTube配信「【まさか食べてない?】実は猛烈に太る「健康的な」食品TOP3|「痩せる」と思ったら大間違い!」から書き起こしています。

実は猛烈に太る"健康的な"食品TOP3


こんにちはEllyです。今日は「実は猛烈に太る健康的な食品TOP3」。

「疲労回復・便秘改善・腸内細菌バランスがめちゃくちゃ良くなる」「これを摂るだけで美容意識高い」。そんな健康的に見える食品ありますよね?

でも、ダイエットを考えているなら、それ痩せないどころかどんどん脂肪がつきやすく、食欲がガッツリ増えてしまうものがあります。実のところ、ダイエットの根本的なところがわかってると、あえてそれを選ぶということはしなくなるかもしれません。

今日はちょっと衝撃的な内容になるかもしれませんが、ぜひ最後までご覧ください。それではスタート。

甘酒





実は猛烈に太る健康的な食品TOP3、1つ目「甘酒」。これ、コメントやライブでめちゃくちゃ多い質問です。甘酒って発酵食品で便秘改善や疲労回復・美肌になっちゃうなど、すごく良いことを聞きますよね? でも、はっきり言うとダイエットには不向きです。

ダイエットというのは、体重を落としたり痩せていくことですね。甘酒を飲み始めて痩せるということは、ほぼないと考えた方がいいと思います。甘酒は「飲む点滴」と言われています。栄養価が高そうだし、もう絶対健康に良いよねって思いますよね。でも、それ体質によって違います。




虚弱体質の人には甘酒がとても良いです。虚弱体質の人は、もともと太りにくい方・病後で食欲がない方・普通の食事から栄養を取りにくい方には甘酒とっても良いんですよね。

甘酒は、江戸時代には暑気払いとして巷で売られていたそうです。夏バテで胃・消化機能が弱くなって、普通に食べられなくなった時の栄養補給に使われたといいます。ダイエットしたい方は、内臓の代謝に比べて栄養過多の方が大きいです。短期的にも長期的にも甘酒は適していないということが分かります。

甘酒は大きく分けて2種類あります。酒粕と甘味料で作られた「酒粕甘酒」、米麹だけで作られた「麹甘酒」ですね。

「酒粕甘酒」は、甘味料が入っているということで、もうすでにアウトです。しかも、アルコール分が完全に抜けていなくて1%ほどは残っているといいますので、毎日飲むとかは結構あり得ません。

「麹甘酒」は、お米のデンプンをオリゴ糖やブドウ糖に変えてグッと甘みを引き出しています。すごく甘いんだけど、砂糖や甘味料の甘さとはちょっと違いますね。

ここまで言うと「糀甘酒、めちゃくちゃ良いんじゃない?」と思いますよね。オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサとなりますし、積極的にオリゴ糖を摂りたいと思っている方も多いと思います。しかし、それで痩せるとはならないので、甘酒を飲んで体重が減ることを期待しているのであれば、その期待は捨てた方がいいと思います。




甘酒は東洋医学的に極陰性で、水を溜めて冷やし膨張して細胞を緩ます作用があります。「細胞を緩ませて膨張する」これはまさしく皮下脂肪むくみのことです。これ、骨盤周りやあごの下にめちゃくちゃたまりやすいんですよね。タプタプの腰肉や2重あごということです。めっちゃリスク高くないですか?

この極陰性については、いつもお話しているのでおわかりだと思います。また、糀甘酒には血糖値の上昇を防ぐという研究結果も出ています。これはエビデンス上では事実なんですが、極陰性の膨張を止めるとまでは至っていません。




しかも、血糖値の抑制に甘酒を使うなら「食前に100ミリリットルまで」と厳密に決められているようです。これ以上飲むと体重が増えやすいということですね。

また、玄米を原料とした「玄米甘酒」。これなら食物繊維やミネラルが白米麹の5倍くらいあるそうなので、栄養価的には良いと思いますが結構難易度高そうですよね。しかも、麹甘酒は100ミリリットルで100キロカロリーくらいあります。ダイエットにはちょっとリスキーなんじゃないかなと思っています。




甘酒は、虚弱体質の方の栄養補給として単発的に使うのがよろしいのではないかと思っています。甘酒は、発酵という力でお米をブドウ糖やオリゴ糖にあらかじめ分解しておくということです。

本来は咀嚼。噛んで唾液を出すことによって得られる効果。噛む力は生きていく力ということがわかりますよね。その生きていく力を省略してはいけないと私は心の底から思います。

甘酒を検討されている方は、便秘気味・美肌になりたい・甘さを取り入れたいという目的があるかもしれません。便秘や美肌に関しては、腸内環境が良くなることで達成できるかもしれません。でも、ダイエットに関してや生命力を維持することに関しては、長期的にはあまりおすすめしないということです。

同じカテゴリーに「ヨーグルト」がありますね。ヨーグルトは動物性食品なので、日本人というより西洋の方に向いている発酵食品といえます。腸内環境を整えるのにメリットもたくさんあるんですが、デメリットも多いというところも同じですね。

甘酒やヨーグルトに共通するデメリットの一つとして「嗜好品」ということを忘れてはいけません。間食に食べるもの・口寂しい時に食べるもの・デザートとして食べるものといったイメージですね。もしかしたら、その背景には甘さが大好き・甘さに依存しているということがあるかもしれません。




甘い味はどんな甘さでも依存性が高いです。しかも、血糖値の上下する回数は食欲の上下の回数です。食欲ホルモン「グレリン」を必ず出します。

腸内バランスを整えたいという深層心理には、甘いもので何とか整えたいということもあるかもしれません。甘さの欲求や依存性を少しでも感じているなら、この問題から目をそらしてはいけないと思います。

逆に、3日から1週間もあれば、甘さの依存の味覚はリセットできます。そこからの脱却を図った方が、実は何倍も痩せやすくなる・体重が落ちやすくなるということなんですね。

腸内細菌バランスを整えたいなら、同じ麹でも「味噌」「醤油」を使いましょう。スーパーの特売品よりかは少しお値段は高くなりますが、無添加の味噌や本物の醤油を使った方が良いです。




無添加の味噌や本物の醤油の選び方は、こちらの表に書いてあるもの以外使っていないものを選びましょう。味噌は空気穴が付いていて、醤油は瓶に入っているものがおすすめです。甘酒をわざわざ追加して買うよりリーズナブルかもしれませんよ。

もし甘酒を飲みたいなと思ったら、味噌汁に置き換えていただくのがベターです。温かくて糀の発酵パワーさらに発揮できます。ここはダイエットの大事な考え方なので、ぜひチェックしてみてください。

干し芋





実は猛烈に太る健康的な食品TOP3、2つ目「干し芋」。これも質問超多いです。

先程の甘酒の説明で大体分かったという方もいらっしゃると思います。そう、当然甘さですね。干し芋は、さつまいもを乾燥させて旨味や甘みをギュっと詰め込んだもの。超大型サイズのさつまいもが、水分が抜けてちっちゃくなっているのでカロリーも糖質も想像以上に多いんです。

食物繊維やビタミン・ミネラルが多いので、純粋な砂糖や人工甘味料よりは脂肪になるスピードは穏やかかもしれません。しかし、間食で食べる干し芋。ダイエットには何のメリットもないと思った方がいいと思います。

私も干し芋を食べる時あるんですが、それは登山の行動食として食べます。長時間の超筋トレ、登山。体を動かしていくためのエネルギー補給に使うといったイメージです。デスクワークや運動量が少ない方には、ちょっとエネルギー過多になってしまうと思います。




また、とても甘いので甘さの依存が猛烈に高まります。本当に甘くて美味しいんですよね。しかし、「甘さ→陰性→膨張→依存」この負のループからは早いとこ抜け出した方がいいと思います。とはいえ、芋栗南京。秋になるとめちゃくちゃ美味しい季節になりますよね。スイーツもたくさん売り出し始めて華やかな季節になると言えます。




そんな時は、ハレの日(食事を楽しむ日)ケの日(体を整える普通の日)をしっかり分けて楽しんでください。目安として、デザートを食べる日を「ハレの日」。これは週2日以下連続3日以上は空けた方がいいですよ。甘味の味覚リセットできますからね。

先程の甘酒も同様です。間食したいなと思った時は、素焼きナッツかおにぎりを選ばれると良いと思います。おにぎりは、玄米かもち麦が入っているものが理想です。最低限、間食は甘くないものを選んでください。

これを続けていくと、どんどん間食の回数自体が減っていきます。どれだけ甘いものが食欲を上げていたのかということが実感できると思います。ぜひ、参考になさってください。




3つ目の前にお知らせです。私の新刊『自然やせ力』では、今回お話したような味覚リセット・内臓機能を上げる解説をイラスト入りで分かりやすく書いています。自然やせ力=体の機能を上げる自然治癒力です。全国書店・ネット書店で発売中です。ぜひチェックしてみてください。

豆乳





実は猛烈に太る健康的な食品TOP3、3つ目「豆乳」。健康のために豆乳を飲むという方も多いですよね。豆乳を使うシーンを想像すると、牛乳の代わりに豆乳を使うという方多いと思います。

「ミルキーな味に仕上げたい。でも、牛乳だと動物性の脂肪分が気になる」「日本人の9割は乳糖不耐症。正しく乳製品を消化できないから、牛乳ちょっと気になる…せめて、植物性にしたい」

ここまで考えられている方は、とても勉強されていると思います。でも、飽食の時代にミルキーの味は栄養補給ではなく、楽しむ味だということが分かりますよね。

「ブラックコーヒーよりカフェラテの方がコクがあって美味しい」「シンプルなスープよりポタージュやクラムチャウダーの方がコクがあって満足感が高い」

それはその通りだと思います。でも、牛乳・豆乳・アーモンドミルク・オーツミルクなどミルキー系のものは、少なからず脂肪分が多いものであり、決して飲んだから痩せるというわけではありません。なかったらない方が絶対的に痩せやすいです。




ミルキー系は東洋医学でも陰性に当たることから、冷やす・膨張する・細胞を緩ませる作用はあらがえない事実です。

さらに、豆乳・アーモンドミルク・オーツミルクは、そのままだとめちゃくちゃ飲みにくいんです。ギューっと搾ったままだと青臭くて何かちょっと飲みづらい。

豆を潰してそのまま搾ったものが「無調整豆乳」「調整豆乳」は、砂糖・甘味料・塩・油脂・乳化剤・PH調整剤などを添加して飲みやすくしたものです。アーモンドミルクやオーツミルクも同様、甘さ・油脂・添加物が入っています。

しかも、豆乳は植物油脂としても結構なカロリーがあります。豆乳200ミリリットルで100キロカロリーくらいですね。牛乳とさほど変わりはありません。アーモンドミルクは39キロカロリーくらいなので、そこまで高くないと思います。

ただ、砂糖や添加物ちょっと気になりますよね。甘さと添加物の陰性リスク、結構依存性あります。そのリスクを覚悟してまであえて買う必要あるかな?というのが私の思いです。




もし、大豆のイソフラボンを摂りたいなら「納豆」がオススメ。納豆は、東洋医学では、活血化瘀(かっけつかお)。血液サラサラ「ナットウキナーゼ」が血糖値を下げる働きがあります。

アーモンドも、素焼きのものを1日10粒くらいよく噛んで食べる。消化酵素の唾液も出るし、むしろメリットになるということです。ちなみにカフェに頻繁に行く方、豆乳ラテやアーモンドミルクラテにするなら、いさぎよくブラックコーヒーにしましょう。




今日のお話で何を伝えたかったかというと「栄養は食材から食事として摂取して欲しい」ということです。これが人間の基礎体力になります。




基礎体力とは、代謝=栄養吸収の「同化作用」と排泄デトックスの「異化作用」。これはダイエットでよく聞く「基礎代謝」に当たるところです。

この基礎体力が失われていくと、内臓が正しく機能せずにちょっと食べただけですぐ太る。免疫力が減り感染症にかかりやすくなったり、自分で自分の細胞を攻撃して炎症が起きて重大な病気の始まりになったりします。もちろん、見た目の老化問題も重大です。




特に噛む力は、基礎体力の根源。最近、流行っている健康食品は噛まずに食べられる飲み込めるようなものが多いですよね。手軽に栄養素だけを取り入れる形になりがちです。

本当のダイエットは、自然に痩せる力=基礎代謝を上げること。何もしなくても痩せ過ぎもしないし、太り過ぎもしない適正体重になっていくということです。このチャンネルでは、そこを徹底的に追求しています。

実はその奥には、持続可能な社会や自然との調和があります。きっと養生ダイエットを知っていただけると、健康に生きることが世代を超えて幸せに生きることの源流になると信じています。今日は熱く語ってしまいましたが、ぜひ参考になさっていただければと思います。

はい! いかがだったでしょうか? このチャンネルでは「心と体の平穏に」をテーマに、東洋医学の養生をベースにしたダイエット方法や美容整体のマッサージやストレッチについて詳しくご紹介しています。

チャンネル登録もぜひよろしくお願いします。本日も最後までご覧いただきましてありがとうございました。また、次回の動画でお会いしましょう。Ellyでした。

動画


Elly(エリー)
YouTube「Ellyのボディメイクチャンネル 養生ダイエット」を主宰する養生ダイエットコンサルタント。1978年東京生まれ。

一部上場コンサルティング会社を退職後、35歳からボディメイクトレーナーに転身。東洋医学、西洋医学など古今東西のあらゆる知識を融合させ、独自のダイエット法を発案。25年間失敗続きだった自身に加え、どの方法もうまくいかなかった多くの人を成功に導く。


『自然やせ力 運動オタクが運動やめたらー10kg! やせ細胞を120%呼び覚ます養生』(Gakken)

登録者数47万人を突破した人気YouTubeチャンネル「Ellyのボディメイクチャンネル・養生ダイエット」の集大成となる一冊。東洋医学をベースに、人間が本来持っている「自然の力で」「自然に」やせる力を覚醒させる方法を解説。

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